- EVOLUTION -進化する酒造り
「X03」
第三弾となる「X03」のテーマは
『醸造の進化』。
X01、X02で追求した酒米作りの一歩先を目指し、
酒造りの進化によって米の可能性を最大限に引き出しました。
新しい酒米を作るフェーズから、進化する酒造りのフェーズへ。
新たな挑戦がはじまりました。
進化する四季醸造蔵
「瑞宝蔵」
1971年に近代的四季醸造蔵として建てられた沢の鶴の「瑞宝蔵(ずいほうぐら)」。
建造以来初の大規模リニューアル工事をおこない2019年10月に新しく生まれ変わりました。
醸造機器を一新し多様な酒造りが可能に。吟醸・大吟醸などの原料となる高精白米にも対応できるようになりました。また、食品安全に関する国際規格「FSSC22000」の認証を取得し、より安心安全な酒造りに取り組んでいます。
三百年前、米屋からはじまった沢の鶴が大切にしているのは「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる。」こと。
その伝承を受け継ぎ、最先端の技術で進化した蔵だからこそ生まれたお酒。
それがX03なのです。
造り手からのメッセージ
瑞宝蔵がリニューアルしたこともあり「1つのお米で醸造のやり方を変えてみたら、どんな違いが生まれるんだろう」ということを考えました。
これまでの酒造りは、我々が持っている技術を生かして、造ればこんな味になるだろう、というのもわかっていました。 しかし今回は米作りからのスタートで、酒造りも全く新しいことにチャレンジしています。「こうやったらこんなお酒ができるのか」という事を改めて見つめ直す機会になりました。
新しい酒米を開発し、同じお米でこれだけバラエティーが広がるお酒ができるということ自体が、驚きの体験だと思います。我々の取り組みや姿勢をお客様にご理解いただいて、飲んでいただければと思います。(西向賞雄/沢の鶴株式会社 総杜氏代行)
トレーサビリティの
徹底管理
酒米の育成にドローンを導入し、栽培の見える化をしています。
ドローンのリモートセンシング(遠隔からの観測)で、X03全ての圃場を管理。
生育状態をマップ化することで、酒米の育成状況を確認することが可能です。
肥料や水にアンバランスがある箇所などをピンポイントで識別。これにより、必要な部分に必要な対応ができるため、均一に良い米にすることを実現しました。
そのほかにも土壌診断や密苗、スマートアシストなどICTを活用したヤンマー独自の酒米ソリューションによって栽培された初めての酒米です。従来の既成概念を超えた価値観を市場に提供し、未来を見据えた農業に取り組んでいます。
米へのこだわりが伝承された酒造りと、革新的なテクノロジーの出会い。
そうした『醸造の進化』から生まれた日本酒。
新しく進化した3種類の
お酒をご用意しました。
沢の鶴 X03
貴醸酒原酒
貴醸酒(きじょうしゅ)とは、水の代わりに日本酒で仕込んだ独特のとろみがある甘口のお酒のこと。
三百年の歴史をもつ沢の鶴でもはじめての貴醸酒づくりに挑戦しました。
仕込みに使うお酒はX02。
Xシリーズの進化形として生まれた貴醸酒をぜひお楽しみください。
180ml 1,900円
※メーカー参考希望価格(税別)
味わいの特徴
日本酒の仕込水の一部に日本酒を用いるという、日本酒造りの常識を超えた日本酒です。原料のお米から引き出される甘味や旨味がお酒に豊かに含まれ、よく練れた味わいが特徴です。精米歩合を50%まで磨いていますので、わずかに果実の香りを伴う稀有な日本酒の味わいが楽しめます。仕込水の一部に使用している日本酒は「X02」です。
味わいマップ
アルコール度数 | 14.5 | 酸度 | 2.0 |
---|---|---|---|
日本酒度 | -54.0 | アミノ酸度 | 1.7 |
おすすめの飲み方
沢の鶴 X03
袋吊り原酒
袋吊り(ふくろつり)とは雫酒(しずくさけ)ともいう。搾りとよばれる作業のときに醪(もろみ)を袋に詰めた状態で吊るして、自重で滴る酒だけを集める手法のことです。
圧力をかけないために雑味が出にくく、繊細で華やかな味わいに仕上げることができます。
手作業で行われるため限られた量しか生産できず希少な日本酒となっています。
180ml 1,800円
※メーカー参考希望価格(税別)
味わいの特徴
グラスから立ち上がる、繊細で高貴さを感じさせる果実の香りが魅力的です。口に含むと品のある甘味とサラサラした酸味が新鮮なフルーツを連想させ、ほのかな旨味も感じられますが、繊細な味わいで余分な雑味は感じられません。純米大吟醸酒の特徴を最大限に生かした最高峰の味わいをお楽しみください。
味わいマップ
アルコール度数 | 16.5 | 酸度 | 1.5 |
---|---|---|---|
日本酒度 | -11.0 | アミノ酸度 | 1.1 |
おすすめの飲み方
沢の鶴 X03
無濾過原酒
本来の日本酒は搾りたてのままだと薄く黄色がかった色をしています。透明なお酒に仕上げるために、これを取り除くと同時に、香りや味わいを調整するために、濾過を行っています。
無濾過原酒(むろかげんしゅ)ではあえてこの工程をとらず、より出来立てに近い米の旨味を感じる深い味わいをお楽しみいただけるように仕上げた日本酒です。
180ml 1,500円
720ml 5,000円
※メーカー参考希望価格(税別)
味わいの特徴
日本酒を搾ってから一切濾過しない、いわば何も引かないお酒です。熟れた果実の香りが華やかさを添えますが、味わいはしっかりした輪郭を持ち、力強さも感じられます。甘味と酸味にバランスのとれた旨味も伴い、食中酒として楽しんでいただける純米大吟醸酒です。
味わいマップ
アルコール度数 | 15.5 | 酸度 | 1.5 |
---|---|---|---|
日本酒度 | -10.0 | アミノ酸度 | 1.1 |
おすすめの飲み方
- DESIGN -進化を表現する
洗練されたボトルデザイン
3種類の日本酒の違いを、味わいだけでなく視覚でも感じていただけるよう透明なボトルでお届けします。
化粧箱には新しく生まれ変わった瑞宝蔵をイメージした意匠をあしらいました。