STORY
「NADA88」ストーリー
酒米プロジェクト
6年間の集大成
沢の鶴の新たな幕開け
プロジェクトでうまれた新しい酒米「OR2271」。その酒米の特長を余すところなく活かしたのが、純米大吟醸酒 NADA88 。米洗いから浸漬工程では繊細な処理が必要で、酒造りの腕が試されました。仕込配合や発酵温度にも徹底してこだわり、原料由来の甘みを活かすことと、香りの高いお酒に仕上げることを心がけました。
米の字を分解すると、八十八。米の栽培や酒造りにはそれほど手がかかるといわれています。それでも、灘の地で、米にこだわり続ける沢の鶴の熱い思いを込めてNADA88とネーミングしました。
2021年秋、求めていた新しい酒米「OR2271」が誕生しました。山田錦に比べて草丈がやや短く、倒れにくいため栽培しやすいという特長があります。また、心白が大きくタンパク質と脂肪が少ないので雑味がでにくく、酒造りに適しています。
酒米プロジェクトの“新しい酒米を作る”という活動は、日本酒や農業の持続可能な未来を切り拓き、SDGsに貢献する活動です。年を重ねる度に酒米の改良は進み、その酒米を使って醸し出す日本酒もあらたな価値観で挑戦しました。
キレの良い米の甘み。グラスから立ち上がる果実香が特長的で、口に含むと梨やバナナを思い起こさせます。米由来の甘味と、品のある旨味が感じられる、滑らかな味わいのお酒です。ぜひ、10度くらいまで冷やして、口の広いワイングラスでお楽しみください。
デザインは、酒米プロジェクトパートナーであるヤンマーのデザイン室が担当しました。ボトルは沢の鶴の未来、農業の進化、テック感を感じさせるシルバーを採用。紙管は新しい酒米の特長である倒れない稲の幹部分をグラフィックで表現。また、パッケージでも未来に繋がるよう、紙管で使用する紙は、廃棄される災害用備蓄米などの米を混ぜた紙を試験的に採用しました。
10℃近辺に冷やしていただくとおいしくお飲みいただけます。食材の風味がはっきりしていて、味付けが素材を生かすタイプの料理と相性が良い。
沢の鶴はこれまでも、これからも、灘の地で、米にこだわり続け、酒造りを続けていきます。
酒造りの伝統を守りながらも、
日本酒の未来のために、日本の農業のために、
NADA88を掲げ、
新たなチャレンジを続けていきます。