こんにちは。杜氏代行の森脇と水瀬です。
11月の問題は・・・
杉玉に関する問題でしたね。
たくさんの回答をいただき、ありがとうございました。
今月のプレゼント当選者は・・・
プレゼント当選者は、現在、厳正なる抽選中!
当選発表は、12月16日。
しばらくお待ちください。
さあ、12月の問題には、もうチャレンジしてくれたかな?
次は、あなたが当選者かもしれませんよ!
新酒が出来たころに酒蔵の軒先に吊るされるのが「酒林(さかばやし)」とも呼ばれる、「杉玉」です。
杉玉を吊るすようになったきっかけは諸説あるのですが、広まった理由の一つとして、奈良県にあるお酒の神様を祀る大神神社(おおみわじんじゃ)が大きく関わっています。
大神神社では、毎年11月14日に醸造安全祈願祭が行われ、各地から集まった酒蔵が酒造りの安全を祈祷します。その際に直径1.5mもある大杉玉を新しく取り替えます。
その風習が、江戸時代から徐々に全国の酒蔵に伝わったとされています。
実はこの杉玉の状態によって、日本酒の状態を知ることが出来ます。
【 問 題 】
杉玉の状態によって知ることが出来る日本酒の状態として、正しいのは次の3つのうちどれでしょう?
ヒント…酒蔵によっては古くなって茶色になった杉玉をそのまま吊るしていることがあるので、注意が必要です
正解は1.の「杉玉の色合いで、日本酒の熟成具合を知ることが出来る。」です。
杉玉は杉の葉を束ねてボール状の形にしたものなので、出来たばかりの杉玉は鮮やかな緑色をしているのですが、時間の経過とともに色が変わります。
この杉玉の色の変化から、お酒の熟成具合を知ることができます。
緑色は「新酒」の季節、薄い緑(初夏から夏頃)は「夏酒」、枯れて茶色くなった秋頃は円熟された「秋上がり」「ひやおろし」の季節といったように、日本酒の熟成と杉玉の色は同調しているので、酒蔵は杉玉の色合いからその時期のお酒の熟成具合を伝えています。
かつては酒蔵が大神神社から杉玉を授与するのが一般的でしたが、現在は酒蔵自身で作ったりもしています。
また、以前は冬期の寒い時期に仕込んだ酒が出来上がった2月、3月に新しい杉玉に替えることが多かったのですが、近年では10月頃の新酒が出来てすぐに、新しい杉玉に替える酒蔵も増えてきました。
さらに、杉玉は酒蔵だけでなく、お酒を売る酒屋さんにも吊るされていることがあるのですが、こちらは「新酒が入荷した」目印として、新しい杉玉が吊るされています。
早いもので、今年ももう12月になりました。年の瀬の忙しい時期ではありますが、新酒も円熟した日本酒も揃っている、色々な味わいの日本酒が楽しめる時期です。
美味しい日本酒を呑んで、良いお年をお迎えください。
杜氏代行からの挑戦状は、毎月お送りしています。
次は、あなたが当選者かもしれませんよ!