「”新”杜氏代行からの挑戦状」結果発表!

こんにちは。杜氏代行の森脇と水瀬です。
2月の問題は・・・
「アルコール発酵」に関する問題でしたね。
たくさんの回答をいただき、ありがとうございました。

今月のプレゼント当選者は・・・

抽選中です!

プレゼント当選者は、現在、厳正なる抽選中!
当選発表は、3月17日。
しばらくお待ちください。

さあ、3月の問題には、もうチャレンジしてくれたかな?
次は、あなたが当選者かもしれませんよ!


2月の問題と解答

Q 問題

日本酒の醸造は、酵母菌の働きによりアルコール発酵をさせて醸し造り上げます。
日本酒造りに適した酵母は、“清酒酵母”と言い、卵のような形をしていて糖分をアルコールに変える働きをします。 パンを造る時に使うパン酵母とは少し違います。

清酒酵母は、米のデンプンをそのまま食べて分解は出来ないのですが、麹の酵素によって分解された糖分は食べることが出来るのです。
今回の問題は私、水瀬から“アルコール発酵”に関する問題です。

【 問 題 】
清酒酵母は糖分を食べて分解し、アルコールを造り出すのですが、
その時に一緒に出来るものが有ります、さてそれは何でしょう?

  1. 乳酸
  2. 二酸化炭素
  3. 酵素

ヒント…搾ってすぐのお酒は、弱い発泡性が感じられます。
    C6H12O6(糖) → 2C2H5OH(アルコール) + 2CO2( ? )

A 答えは...

正解は2.の「二酸化炭素」です。

アルコール発酵とは、酵母菌が糖分を食べて分解して、アルコールを造り出します。
その時に一緒に出来るものは、2番の“二酸化炭素”になります。炭酸ガスでも正解です。
乳酸は乳酸菌が、酵素(デンプンを分解して、糖分にするためのハサミのような役割をするもの)は麹菌がそれぞれ造りだします。

搾ったばかりの清酒は、発酵中に発生した二酸化炭素が清酒中に残っていますので、弱い発泡性が感じられます。これらのガスは時間の経過とともに、また濾過や火入れ(殺菌)の工程で、無くなってしまいます。
また、日本酒を造っている発酵タンク内の環境は、二酸化炭素(炭酸ガス)の発生が有るので、酸素が無い状態になります。そのため覗き込むぐらいでも危険です!!
しかしタンク内に酸素がある条件の場合は、酵母はアルコールの発酵は行わず、糖分を水と二酸化炭素にまで分解してしまいます。このためアルコール発酵は、酸素が無い条件のもと行われています。

したがって発酵タンクの中は、とても危険な場所で、もし転落してしまうと死亡事故につながってしまいます。私たちも細心の注意を払って作業をしています。

発酵って不思議ですよね~!楽しい酒宴の席での話題としてみてはいかがでしょうか。

日本酒で乾杯(#^.^#)ノ

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杜氏代行からの挑戦状は、毎月お送りしています。
次は、あなたが当選者かもしれませんよ!