節分の「恵方呑み」とは?お酒で楽しむ大人な節分!
節分といえば、豆まきをして恵方巻を食べるのが定番ですが、最近では恵方巻ならぬ「恵方呑み」を楽しむ方もいます。
今回は、恵方呑みとはどういうものなのか、正しい作法や恵方巻に合う日本酒をご紹介します。今年は大人だからこそ楽しめる恵方呑みで、普段とは違う節分を過ごしてみてはいかがでしょうか。
Contents
大人も楽しみたい!恵方呑みとは?
恵方呑みとは、その年の縁起の良い方角(恵方)に向かって日本酒を飲むというものです。
恵方巻と同じく、恵方に向かってお酒を飲むことで福を呼び込み、願いを叶えようという意味が込められています。
恵方呑みはいつする?
節分は2月3日の年中行事というイメージがありますが、本来季節の変わり目に厄を祓うという意味があるため、節分は季節の変わり目である「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日のことを指すのです。
そのため、年に1日だけではなく4日あるというのが正しい節分になります。
いつしか、1年のはじまりである「立春」の前日である2月3日ごろを節分とするようになりました。また、立春の日付は年によって変わるため、節分は毎年同じ日ではありません。
2025年の節分は2月2日、2026年は2月3日となっています。
そもそも恵方とは?
恵方とは、陰陽道においてその年の福を司るとされる「歳徳神」がいる方角のことです。歳徳神は、年神様、正月様とも呼ばれます。歳徳神のいる恵方は年によって方角が異なり、2025年は西南西、2026年は南南東です。節分ではこの恵方の方角に向かって恵方巻を食べ、恵方呑みをします。
恵方呑みの作法とは?
恵方呑みにはどういった作法があるのでしょうか。恵方呑みに必要なものも合わせてまとめてみました。
- 好きな日本酒を用意する
- 酒器に日本酒を注ぐ
- 恵方の方角を向く
- 深呼吸をして願い事を考える
- 日本酒を飲む
だいたいの流れは恵方巻と同じですが、せっかくですのでお気に入りの日本酒と酒器を用意して恵方呑みを楽しみましょう。
恵方巻に合わせるならどんな日本酒?
節分といえばやはり恵方巻を食べることが多いと思います。
恵方巻に合う日本酒は、純米吟醸酒や本醸造酒がおすすめです。
純米吟醸酒なら、サラッとしたお米の旨味、上品な香りが、恵方巻のお米の甘みや、具材にマッチします。本醸造酒は爽やかでキレのある味わいが恵方巻に合います。より日本酒の味わいを堪能するためにも冷やしていただくのがおすすめです。
日本酒に合わせたい縁起の良い食べ物はこれ!
恵方巻の他にも、節分に食べると縁起が良いとされている食べ物がいくつかあります。
大人の節分だからこそ、日本酒と合わせて楽しみたい縁起の良い食べ物はこちらです。
そば
大晦日にそばを食べる風習があるように、節分でもそばを食べると縁起が良いとされています。そばは細長いことから長寿を願うこと、切れやすいことからその年の厄を切るといった意味があります。そばと日本酒の相性はとても良く、大人の節分にぴったりの組み合わせではないでしょうか。
いわし
昔の風習では、鬼はいわしの匂いが苦手とされていたため、いわしの頭を串に刺して戸口に飾っていると鬼を追い払えるとされていました。
その名残で、節分にはいわしを食べると縁起が良いと言われています。
刺身だけではなく、焼いても煮ても美味しいいわしは日本酒にぴったりです。
こんにゃく
こんにゃくは食物繊維が豊富なため「体の中を綺麗にする」という意味があり、大晦日や節分などにこんにゃくを食べる習慣があるようです。
こんにゃくは煮物に使われることが多く、日本酒との相性も良い食材です。
大豆
昔は大豆に鬼を祓う力があるとされていたため、季節の変わり目にやってくる鬼を追い払うという意味で豆まきをするようになりました。
豆まきをした後には年の数だけ豆を食べる、という習慣は今でも有名ではないでしょうか。
大豆も煮物にしたり加工したりと、様々な形で日本酒に合わせることができます。
節分に飲みたい日本酒4選
恵方巻や縁起の良い食べ物と相性がよく、恵方呑みにぴったりな沢の鶴の日本酒をご紹介します。
純米吟醸 瑞兆
スッキリとした口あたりで喉越しがよく、華やかな香りが楽しめる純米吟醸酒です。アルコール度数は13.5度と低めで料理と合わせやすく、恵方巻などの料理とも相性の良い一本です。「瑞兆」は喜びの兆しを意味する縁起の良い言葉なので、1年の健康や幸せを祈る恵方呑みにぴったりです。
- 純米吟醸酒
- 食中酒におすすめ
- 飲みきりサイズ
どんな料理にも合う、食中酒に適した味吟醸タイプの純米吟醸酒。
- アルコール度数:
- 13.5度
- 飲みごろ温度:
- 【冷酒】10℃(花冷え)、【燗酒】40℃(ぬる燗)
純米大吟醸 瑞兆
「瑞兆」の純米大吟醸酒は、華やかさ、爽やかさのある香りと、奥行きのあるやさしい味わいが特徴的です。精米歩合は47%で徹底的に雑味を取り除いており、スッキリとした喉越しを楽しめます。縁起の良い意味をもつため、福を呼び込む恵方呑みに適しています。
100人の唎酒師
沢の鶴にいる100人の唎酒師が心を込めて造り上げた純米生原酒です。火入れを一切せずに生酒本来のおいしさを常温でお届けする「限外濾過」技術を採用しています。フレッシュな爽やかさとコク・旨味があり、オン・ザ・ロックもおすすめです。しぼりたての生酒の味わいは、恵方巻のお米の甘味を引き出してくれます。
- 純米生原酒
- 生酛造り
- 限外ろ過製法
美味しい日本酒を届けたい。100人のきき酒師の物語。
- アルコール度数:
- 18.5度
- 飲みごろ温度:
- 10℃(花冷え)~15℃(涼冷え)、20~25℃(常温)
生酛造りのきもとさん
コク、キレ、旨味が特徴的な生酛造りの本醸造酒です。生酛造りとは、手間暇かけて乳酸菌を手造りする製法。ふくらみのある芳醇な味わいで、後味にキレのある日本酒に仕上げています。お燗にしても美味しいですが、恵方巻と合わせる場合はぜひ冷酒で楽しんでみてください。
おわりに
今回は恵方呑みについて、恵方の意味や正しい恵方呑みの作法、縁起の良い食べ物、恵方呑みにおすすめの日本酒などをご紹介しました。
恵方呑みは恵方巻と同じく、厄を祓って福を招き入れるための習慣ですが、自分の好きな日本酒や酒器を用いて楽しめる大人だけの節分です。
今年の節分は日本酒を飲みながら、願い事を考えてみてはいかがでしょうか。
1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
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