日本酒の酒蔵・銘柄の数はどのくらい?地方別にみる味わいの特徴
国内に、日本酒の酒蔵はどのくらいあるかご存じですか?日本酒の魅力の1つは、産地や酒蔵、銘柄によってさまざまな表情を見せてくれること。
そこで今回は、日本にどのくらいの酒蔵や銘柄があるのか、それぞれの産地の特徴や魅力などをお伝えします。ぜひ、あなたにピッタリの日本酒を探す手掛かりにしてみてください。
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日本酒の酒蔵・銘柄の数は?
日本酒の酒蔵は、全国で1,400以上(参考:国税庁 清酒製造業の概況/平成28年度調査分)、銘柄は1万以上といわれています。
一見、数が多いように思えますが、酒蔵数は徐々に減ってきているのが実情です。
「アルコールといえば日本酒」の時代だった昭和初期には7,000以上、平成のはじめでも2,500近い酒蔵がありました。
とはいえ、お酒の好みの多様化、若者のアルコール離れが話題となる昨今でも、1,400以上もの酒蔵が現存していることは、日本酒がいかに日本人の日常に密着しているお酒であるかが分かります。
酒蔵は全国で1,400以上
先ほどもお伝えしたように、日本全国にある日本酒の酒蔵数は1,400以上です。ただ、日本全国に満遍なくあるというわけではなく、日本酒造りが盛んな地域とそうでない地域に分かれているといえます。
日本酒の酒蔵数トップの都道府県は新潟県、2位が長野県、3位が兵庫県。生産量は、トップが兵庫県、2位が京都府、3位が新潟県です。
対照的に、焼酎造りが盛んな宮崎県にある酒蔵は2つ、鹿児島県と沖縄県がそれぞれ1つずつとなっています。(参考:国税庁 清酒製造業の概況/平成28年度調査分)
銘柄は1万以上
銘柄数については、新商品の開発や出荷のない銘柄などで都度入れ替わるため、正確な数字を出すのは難しいのですが、現在のところ1万以上あるとされています。
1万以上もの銘柄から、自分の好みの1本に出会うことは難しいのでは、と感じるかもしれません。そういった方は、産地から絞ってみてはいかがでしょうか。
日本酒は産地によって違う味わいが楽しめる
日本酒は酒蔵ごと、銘柄ごとに違う味わいを楽しめますが、産地によってもある程度の傾向があらわれています。
その理由は、日本酒の主原料が米と水であること。とてもシンプルな原料だからこそ、その土地の米や水の持ち味が日本酒の風味や香りに直結するのです。
産地ごとに飲み比べなどをしてみると、さらに日本酒を堪能できそうですね。
地方別・日本酒の味わいの特徴
それでは、地方別に日本酒の特徴をみていきましょう。
主に日本酒造りが盛んな地域における、味わいの特徴をまとめました。
米どころ・新潟県は「淡麗辛口」
米の産地として知られる新潟県は、酒蔵数がもっとも多く、酒どころとしても有名です。新潟県の日本酒の特徴は、「淡麗辛口」になります。
キレのある飲み口と、スッキリとした味わいが魅力です。日本酒特有の甘み、香りがおさえてあるものが多く、普段日本酒をあまり飲まないという方でも、抵抗なく楽しむことができるでしょう。
日本アルプスの天然水仕込み・長野県は「濃醇甘口」
長野県は自然が豊かで、米や水、気候が日本酒造りに適している地域。そのため、古くから日本酒造りが盛んでした。
そんな長野県の日本酒の特徴は、「濃醇甘口」。まろやかでコク深い飲み口と、華やかな香りがその魅力のため、ふくよかな日本酒の旨みを堪能したい方におすすめです。
屈指の酒どころ・灘を擁する兵庫県は「濃醇辛口」
兵庫県の灘は、古くから日本一の酒どころとして知られており、「山田錦」をはじめとした酒米の大生産地としても有名です。
兵庫県の日本酒は、「濃醇辛口」。濃厚かつ芳醇でありながら、その飲み口はサラリと軽いのが特徴です。米の旨みを力強く表現しているものも多く、日本酒本来の深い味わいを楽しみたい方に特におすすめです。
おわりに
今回は、日本酒の酒蔵数や銘柄数、さらに産地ごとの日本酒の特徴についてお伝えしました。日本酒は米・水を原料としているため、各地方・産地の自然や気候によって特徴があらわれています。また、日本酒は産地ごとの特徴に加えて、酒蔵や銘柄によっても異なる表情を見せてくれるお酒です。
今回の記事を参考に、ぜひ1本の日本酒の背景にある、産地や酒蔵、銘柄の特徴に興味を持っていただき、日本酒を楽しんでみてくださいね。
1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
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