リキュールとは?リキュールの種類や飲み方、カクテルや梅酒との違いについて
お酒を飲まれる方は、「リキュール」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。リキュールはさまざまな種類があり、飲み方もさまざま。お酒が苦手な方も、飲みやすいリキュールを選んで飲み方を工夫することで楽しめます。
そこで今回は、リキュールの種類や飲み方、カクテル・梅酒との違いについて解説します。
Contents
リキュールとは、どんなお酒?
リキュールとは、蒸留酒(スピリッツ)や醸造酒に、果実や花、薬草、ナッツなどを加えて香味を移し、甘味料などを加えたお酒のことをいいます。
リキュールは、ラテン語で溶かし込むという意味がある「リケファケレ」、または液体という意味がある「リクォル」がフランス風になまってできた単語だといわれています。
リキュールは「混成酒」のひとつ
リキュールは酒税法上では、混成酒の1種です。リキュールの定義は「酒類と糖類その他の物品(酒類を含む)を原料とした酒類で、エキス分が2%以上のもの」とされています。
リキュールの原料となる「酒類」とは?
リキュールのベースは蒸留酒のイメージがあるかもしれません。特にカクテルに使用されるリキュールベースの多くは蒸留酒です。しかし、実は醸造酒をベースにしたリキュールもたくさんあります。
テキーラやジン、ウォッカ、ウィスキー、焼酎、泡盛などの蒸留酒だけではなく、日本酒やワインなどの醸造酒が原料となることもあります。
リキュールの種類
リキュールは、香りや副原料ごとに大きく4種類に分類されます。ここでは、4つの種類をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
果実系
果実が使われたリキュールは、フレッシュで甘さがあり飲みやすいのが特徴です。果実系のリキュールの代表として、ピーチやカシスなどがあります。炭酸や水で割るとジュースのように飲みやすく、お酒のアルコールの匂いが苦手という方でも比較的飲みやすいリキュールです。
香草・薬草系
ハーブやスパイス、香草が使われているリキュールもあります。代表的なリキュールとして、「カンパリ」や「イエーガー」などが挙げられます。独特の風味があるためカクテルのアクセントとして使われることが多いです。茶葉が使われた紅茶のリキュールもあります。
ナッツ・種子系
ナッツや種子系は、甘みが強いリキュールが多く、お菓子づくりにも使用されています。代表的なリキュールとして、「カルーア」や「マリブ」、「アマレット」などがあります。
デザート系カクテルにもよく使われていて、お酒が苦手な方にも飲みやすいリキュールです。
その他
最近では、技術の発達によるさまざまな種類のリキュールが誕生しています。例えば、ヨーグルトやチョコレートベース、卵黄の入ったクリーム状の「アドヴォカート」などのリキュールが挙げられます。味わいが濃く、甘みが強いのが特徴です。
リキュールのおいしい飲み方は?
リキュールはどのように飲まれているのでしょうか。ここでは、リキュールのおいしい飲み方をご紹介します。
ストレート
リキュールは、ストレートで少量ずつ飲むことができます。お店ではショットグラスで提供されることが多いです。アルコール度数が高いため、ストレートで飲む際は飲み過ぎないように注意が必要です。
オン・ザ・ロック
氷を入れて、オン・ザ・ロックで楽しむ飲み方もあります。氷を入れて冷やすことで飲みやすくなり、スッキリとした味わいを楽しめます。徐々に氷が溶けて、時間とともに味わいの変化を感じられます。
水割り
水割りは、飲み口が柔らかくなるので、さらに飲みやすくなります。アルコールは薄まるものの、リキュール本来の味わいはしっかりと楽しめる飲み方です。
ソーダ割り
炭酸水で割ることで、喉越しが良くさっぱりした味わいを楽しめる飲み方です。炭酸水自体には味がないため、ソーダ割りもリキュール本来の味わいをしっかりと感じられます。
カクテルの材料に「トニックウォーター」がありますが、これは炭酸水に香草や柑橘類の果皮のエキスと糖分を加えているため、炭酸水とは別物です。
カクテル
ジュースや果汁、シロップなどを加えてカクテルとして楽しむこともできます。果実系のリキュールであれば、柑橘系のジュースとぴったり合います。カルーアなどのナッツ・種子系リキュールは牛乳とも合わせることがあります。また、甘みの強いリキュールはお茶割りにして、清涼感をプラスしても良いでしょう。
他のお酒とミックスしてつくるカクテルもあります。例えば、薬草系のリキュールであるシャルトリューズとジンを合わせたカクテルなどが挙げられます。お酒同士で割るカクテルはアルコール度数が高くなるため、飲み過ぎには注意しましょう。
リキュールとカクテルはどう違う?
上記の通り、リキュールは、蒸留酒や醸造酒に果実や薬草などを香り付けしたお酒のことです。
一方で、カクテルは、ベースとなるお酒にジュースや他のお酒を混ぜて作ったものを指します。
カクテルのベースには、リキュールが使われることが多いですが、リキュール以外のお酒をベースとしたカクテルもあります。
例えば、「モスコミュール」はウォッカにジンジャーエールとライムを加えたカクテル。ビールにジンジャーエールを加えると「シャンディガフ」というカクテルが作れます。
日本酒をベースにしたカクテルもおすすめ!
リキュール以外にも、日本酒をベースにしてカクテルを作ることができます。普段と違った味わいを楽しめるのはもちろん、日本酒初心者の方でも飲みやすいのでおすすめです。
例えば、日本酒×炭酸水でさっぱりと飲むのも良いですし、オレンジジュースや乳酸菌飲料とも相性ばっちり。日本酒をストレートで飲みにくいという方は、ぜひ日本酒をベースにしたカクテルを作ってみてください。
日本酒のカクテルの作り方はこちらの記事から
リキュールと梅酒の違いとは
梅酒も果実系リキュールの1つ。梅酒だけでなく、ゆずや桃、あんずなど、果実と糖類をお酒に漬けて作る果実酒はリキュールに含まれます。
梅酒のベースとなるお酒は甲類焼酎(ホワイトリカー)だけでなく、日本酒で造るものもあります。
また、ワインやシードルなどの果実酒もありますが、果実を原料として発酵させお酒を造っているため、酒造法上ではリキュールとは別物として扱われています。
日本酒をベースにした沢の鶴のおすすめ梅酒
沢の鶴古酒仕込み梅酒 720ml
日本一の梅の里といわれる紀州で育てられた南高梅を、沢の鶴が3年以上かけて熟成させたまろやかな生酛造りの純米酒で漬け込んだ梅酒です。長い時間熟成された日本酒のコクが、南高梅の程よい酸味を引き立ててくれています。
純米酒の古酒にはお米由来の旨味や甘味が含まれうるため、仕込みに使われる砂糖は少なめ。そのため、自然な甘さを感じられる梅酒です。
- 本格梅酒
日本一の梅の里「紀州」で丹念に育てられた上質の「南高梅」を、沢の鶴が3年以上かけて熟成させたまろやかな生酛造り純米で漬けこんだ梅酒です。 長期熟成された日本酒の旨みや深みが、南高梅の程よい酸味を引き立てます。 熟成した生もと造り純米酒の古酒は、お米由来の甘味成分やアミノ酸などの旨味成分がたっぷり含まれているため、仕込みに使う砂糖の量を少なくすることができるのです。
- アルコール度数:
- 11%
沢の鶴古酒仕込み 紅茶梅酒 300ml
長期熟成させた日本酒で作った梅酒で、オーガニックのアールグレイティーを抽出した紅茶梅酒です。
アールグレイは、茶葉にベルガモットの香りを付けたフレーバーティーのこと。茶葉の香りが高いのが特徴です。
香りの良い茶葉と長期熟成させた純米酒に、梅の最高峰ともいえる南高梅の酸味が調和。芳醇でまろやかな味わいを楽しめます。
日本酒初心者の方にもおすすめです。
沢の鶴純米古酒仕込み 大阪はちみつ梅酒 300ml
熟成した純米酒で仕込んだ梅酒に生はちみつをブレンドしたお酒です。
大阪・梅田の養蜂活動を通じて採蜜された希少な生はちみつは、採れたてのフレッシュな味わいが特徴。
古酒のコクと南高梅の酸味に、はちみつの柔らかな甘みが加わり、マイルドな旨味を味わうことができます。
食事と一緒に楽しむなら、炭酸水と1:1で割ると料理のじゃまをせず、おすすめです。
おわりに
リキュールは、蒸留酒や醸造酒に、果実や花、薬草、ナッツなどを加えて香味を移し、甘味料などを加えたお酒のこと。果実系のカシスや香草・薬草系のカンパリなど、さまざまな種類があり、飲み方によって味も変化します。
普段とは違うリキュールを楽しみたいなら、日本酒の旨味と梅酒の酸味のコントラストが味わえる、日本酒ベースの梅酒を試してみてはいかがでしょうか。
1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
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