公開日: 更新日: 日本酒を知ろう

なぜお祭りやお祝いで日本酒を飲むの?日本の祭事と日本酒の関係(酒宴)について

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並々注がれるもっきり古くから、日本のお祭りやお祝いの際には日本酒が飲まれていますが、その理由はご存知でしょうか?

成人式、結婚式、家を建てるときの地鎮式など、人生の区切りとなるタイミングで日本酒をいただくことも少なくありません。お祭りやお祝いで日本酒が飲まれる理由については、日本酒の歴史が深く関わっています。

 

この記事では、祭事やお祝いで日本酒が飲まれる理由や、日本酒をいただく日本の主な祭事などをご紹介します。

 

 

なぜ祭事では日本酒が飲まれる?

さまざまな説がありますが、紀元前500~1000年ころに稲作が伝来したことにより、米による酒造りが始まったといわれています。それだけ古くから日本では日本酒が飲まれてきています。

 

そんな日本酒は、お酒として楽しむだけではなく、神様へのお供物としても使われます。

これも諸説ありますが、祭りの原点は、稲を植える前に田んぼの神様を迎えて豊作を祈祷し、収穫後には神への感謝を捧げる行為から来ていると言われています。

その際、田んぼで取れる米から造った日本酒を神様にお供えしていたことから祭事やお祭りでは日本酒がお供物として扱われ、そのお下がりをいただくという意味合いで私たちも日本酒を飲むようになったとされているのです。

 

また、お祭りの際に一同でお酒を飲むことによって一体感が生まれることなども、お祭りで日本酒を飲む理由の一つにあります。
 

こういった理由から、古くから日本の祭事やお祝いでは日本酒が飲まれているのです。

 

日本酒をいただく日本の祭事

では、具体的にどのような祭事やお祝いで日本酒が飲まれてきたのか、いくつか例をご紹介します。

今でも日本酒と共に行われている祭事はもちろん、今ではなかなか行われることのない祭事までご紹介していきます。

 

新年(お正月)

新年には、正月様とも呼ばれるトシの神を迎えて、悪魔を払って新年を祝うために日本酒がお供えされ、そして日本酒が飲まれていました。

今でも新年には日本酒が飲まれており、初詣で御神酒(おみき)として日本酒をいただくこともあります。

 

御神酒については以下の記事をご覧ください。

 

成人※

20歳を迎え、大人の仲間入りをはたす成人。元々は武家の「元服式」から成人の儀は始まっており、元服式では日本酒を飲んで祝うのが正式とされていたようです。

成人祝いで日本酒をもらった、日本酒を贈ったという方も多いのではないでしょうか。

なお、成人式を迎えても、まだ誕生日を迎えていない場合はお酒を飲むことはできませんので、ご注意ください。

※2022年4月1日より18歳から成人とみなされますが、飲酒ができるようになるのは20歳からです。

 

契りの酒

今ではほとんどなくなりましたが、昔は何かの約束事(契約)を交わすときには、「契りの酒」として日本酒が飲まれていました。

今でも残っている契りの酒としては、結納の際に飲む「結納の酒」などがありますが、今ではこれもあまり一般的ではないでしょう。

 

お盆

ご先祖さまが帰ってくるとされているお盆も日本酒をお供えし、そしていただく機会の一つです。

穢れ(けがれ)を寄せ付けないとされる日本酒をご先祖さまへお供えするのは「送り酒」と呼ばれる風習で、お盆のお墓参りの際に日本酒を持っていくのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。

 

桃花酒

桃の節句の春には白酒を飲むのが有名ですが、本格的に楽しむのであれば「桃花酒(とうかしゅ)」を飲みます。

桃花酒はあらゆる病を取り払い、顔色をよくして美しくすると言われています。

 

祭事の際にいただきたい日本酒のご紹介

上撰本醸造1.8L

上撰 本醸造 1.8L
  • 本醸造酒
  • 料理と相性が良い

上撰 本醸造 1.8L

伝統の酒造りの技が生きている

アルコール度数:
15.5度
飲みごろ温度:
【冷】15℃(涼冷え)、【燗】40℃(ぬる燗)~45℃(上燗)

特選1.8L

特撰 本醸造 1.8L
  • 本醸造酒
  • 燗酒コンテスト2011 金賞

特撰 本醸造 1.8L

飲みあきのしない灘本流のお酒。

アルコール度数:
15.5度
飲みごろ温度:
【冷】15℃(涼冷え)、【燗】45℃(上燗)~50℃(あつ燗)

純米樽酒

純米樽酒 180ml
  • 純米酒
  • お酒の香りが苦手な方にもおすすめ

純米樽酒 180ml

キャッチコピー

アルコール度数:
14.5度
おすすめ温度:
【冷】15℃(涼冷え)、【燗】40℃(ぬる燗)~45℃(上燗)

おわりに

古くから祭事やお祝いの際に飲まれてきた日本酒は、神様と非常に関係の深いお酒です。

日本酒文化を未来に残していくためにも、祭事やお祭りの際にはぜひ日本酒をいただいてみてください。

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沢の鶴株式会社 酒みづき編集部
沢の鶴の日本酒がもっと好きになるWEBメディア『酒みづき』。

1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。

沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。

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