日本酒が入浴剤に!?日本酒風呂の効果と楽しみ方
美容、健康、リラックス。
入浴は、毎日を気持ちよく過ごすために絶大な効果をもたらしてくれますが、そこに日本酒を入浴剤としてプラスアルファすることで、もっと効果を実感できるって、知っていましたか?
今回は、日本酒風呂が気持ちよい理由と、その楽しみ方をご紹介します。
Contents
日本酒が入浴剤になる?
日本酒風呂とは、文字通りお風呂に日本酒を少量入れて楽しむ入浴法です。
日本酒は、飲むことで血行促進や疲労回復、美肌にも効果があると知られていますが、それをお肌に直接触れさせることでも、似たような効果を実感できるのです。
市販の入浴剤にも負けない気持ちよさ
日本酒風呂に入ると、いつもより早く全身のポカポカを感じることができます。
それもそのはず、アルコールに含まれるアデノシンという物質が血管を拡張させ、溜まった血液を流してくれるからです。
足元まですっかりあたたまり、気持ちの良いお風呂タイムを実感できるでしょう。
自律神経を整え、心もリラックス
市販の入浴剤にはアロマオイルや香料が配合されており、いい香りに包まれることでも入浴の気持ちよさを倍増させてくれますね。
香りには、自律神経を落ち着かせ、血圧や心拍の急上昇を防ぐという効果が期待できるため、心身のリラックスには最適な方法です。
そして、日本酒風呂にもその効果はあります。少量の日本酒であっても、湯船に入れることでフワッとした華やかな香りが水蒸気とともに立ち上り、心身の緊張を解き放ってくれます。思わず、「ふうー!」という声がもれてしまうかもしれませんね。
日本酒風呂の美容効果
日本酒風呂は、美容にこだわる方にぜひ試してみていただきたい入浴方法です。
アミノ酸のパワーで美肌に!
酒蔵ではたらく人の手がキレイな理由は、年中日本酒に触れているからといわれています。
また、最近は日本酒を配合した美容液などの化粧品も多く発売されていますね。
美肌のカギは、日本酒に入っている20種類以上ものアミノ酸の力。日本酒には自分では作れない必須アミノ酸が豊富に含まれており、肌のキメを整えてくれる効果が期待できます。
特に日本酒に含まれている「セリン」というアミノ酸は、肌の角質層にある保湿成分と同じものです。身体と同じ保湿成分が入っているお風呂なんて、とってもぜいたくですね。
発汗作用で代謝アップ
血行が促進され、程よい発汗作用が期待できる日本酒風呂。
汗をかいて代謝をあげることにもなりますし、毛穴が開くことでそこから保湿成分が補われますから、一石二鳥です。
ダイエットや美肌を目的としてお風呂に入る方にとっては、日本酒風呂は試してみる価値があるのではないでしょうか。時間をかけて入浴する、半身浴にも向いています。
日本酒風呂の楽しみ方・注意点は?
それでは、日本酒風呂を楽しむときのポイントをお伝えしましょう。
お酒は純米酒を
お風呂に入れるお酒は、純米酒を選びます。純米酒の原料は「お米と米麹、水」のみ。とてもシンプルな入浴剤ですね。
もちろん本醸造酒や、純米と表記されていないものでも大丈夫ですが、美肌に効果があるアミノ酸類は純米酒に一番多く含まれています。
入れる量はお好みですが、コップ1杯~3杯程度が適量です。初めての場合は少量からスタートし、自分にとって心地良い分量を探してみましょう。
お湯の温度、日本酒の量を調整
また、お湯は少しぬるめの38度前後がおすすめ。あまり熱いとアルコールがすぐに蒸発してしまいますし、のぼせやすくもなってしまいます。
ぬるめのお湯に10分以上ゆっくりつかることにより、保湿効果も高めます。
なお、アルコールにアレルギーがある方は、肌に合わない可能性があるため避けた方が良いでしょう。日本酒を飲めない、酔いやすいという方は、入れる量を少なめにして試してから自分に合う量を調整してみてくださいね。不安な方は、あらかじめパッチテストを行い症状が出ないことを確認してください。
入浴後は、風呂釜のメンテナンスを
一般的な住宅の風呂釜の材質で、日本酒を入れてすぐに影響が出るということはあまり考えられません。しかし、さまざまな天然の成分が入っている日本酒を使って入浴をする以上、風呂釜のメンテナンスには気を付けましょう。
注意としては、使った後はすぐにお湯を捨て、当日中に洗うこと。そして追いだきはしないことです。
日本酒風呂は、お湯を放置するとポンプ内に雑菌が残ってしまう可能性もあります。入浴後は、もったいないと思わずにお湯を捨て、毎回フレッシュな状態で楽しむようにしてください。
おわりに
身体があたたまり、リフレッシュ効果のある日本酒風呂。肌の保湿効果もあるなら、一度試してみたいですね。もしキッチンに、少しだけ残った日本酒や、いただきものの日本酒などがあれば、今夜のお風呂に入れてみてはいかがでしょうか。
1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
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