燗酒を楽しむための酒器「ちろり」「燗徳利」とは?燗酒のおいしい飲み方をご紹介!
燗酒を楽しみたい方は、酒器にもぜひこだわっていただきたいものです。
酒器にこだわることで、日本酒の美味しさをより一層感じられるとともに、自宅にいながらも料亭で過ごしているかのような感覚を味わうことができます。
この記事では、燗酒を楽しむ方にぜひおすすめしたい「ちろり」「燗徳利(かんどっくり)」の酒器を紹介、美味しい燗酒の飲み方もご案内します。さらに、燗酒におすすめの日本酒を3種類紹介しているので、寒い冬に楽しみたいお酒を求めている方はぜひご覧ください。
Contents
「ちろり」「燗徳利(かんどっくり)」は燗酒のための酒器
早速、燗酒を楽しむのにピッタリの「ちろり」と「燗徳利(かんどっくり)」について紹介します。それぞれの酒器の特徴や材質の違いを比較しながら見ていきましょう。
ちろり
ちろりとは、燗酒を作るためのコップのような形をした酒器のことです。錫や銅などの金属で作られています。日本酒を容器に入れて湯煎をすることで、好みの温度まで温めることができます。
ちろりには、取っ手と注ぎ口があり、そのままお猪口などに注ぐことができます。また、錫製のちろりを使用することで日本酒を全体的に温め、燗酒をまろやかにしてくれる効果もあります。
沢の鶴では、「卓上型蓋付錫チロリ ミニかんすけ・匠」を販売しています。ふた付きの錫製チロリで、素早く温めることができ、約15分間飲み頃の温度をキープすることができます。
燗徳利(かんどっくり)
燗徳利とは、燗酒を飲むのに適した徳利を指します。燗徳利は、湯煎や電子レンジでの加熱に対応しており、陶器で作られているため、料亭や旅館のような高級感もあります。燗徳利は、温度変化が楽しめるよう比較的大口のものが多いという特徴もあります。
沢の鶴では、「黒結晶耳付 美濃焼き燗徳利 270ml」を取り扱っています。シックな黒の徳利は、洋室にも和室にもよく調和します。取っ手が付いているので、使いやすさの面でもおすすめです。
燗酒の美味しい飲み方
燗をつけるには、湯煎をする方法と電子レンジで加熱する方法の2種類があります。
美味しく飲むためにベストな方法は湯煎です。
鍋やヤカンで沸かしたお湯に、ちろり・燗徳利を入れ、美味しい温度になるまでゆっくりと温めます。湯煎時間と日本酒の温度は以下の通りです。
- 2分程度・・・30~40℃
- 3分程度・・・40~45℃
- 4分程度・・・45~50℃
ただし、酒器の大きさや材質、気温などによって若干前後するので、慣れるまでは温度計で計ってチェックすると良いでしょう。
燗酒の作り方について詳しく知りたい方は、以下の動画をご覧ください。
燗徳利を使って燗酒を作っている様子を、1分30秒程度の短い動画にまとめています。
電子レンジの場合は、手軽に燗酒を作ることができます。電子レンジによっては、「お燗」のオートメニューが備わっているものもあります。電子レンジで燗をつける時は、温度のムラに注意し、加熱が終わったらマドラーなどで混ぜて温度を均一にすると良いでしょう。
電子レンジでの燗のつけ方は、以下の記事で紹介しているので、こちらも併せてチェックしてください。
燗酒で飲みたいおすすめの日本酒をご紹介
最後に、燗で飲みたいおすすめの日本酒を3点紹介します。燗には、純米酒と本醸造酒がピッタリです。ここでは純米酒から3銘柄をピックアップします。
特別純米酒 実楽山田錦
「特別純米酒 実楽山田錦」は米と米麹だけを使って造った、お米本来の香りを楽しんでいただける純米酒です。燗をつけることで、お米のふくよかな香りと旨味を口の中全体で感じることができます。
おすすめの温度は、35~40℃です。しっかりと温めて、山田錦の風味をご堪能ください。
- 特別純米酒
- 兵庫県認証食品
- アルコール分:
- 14.5度
- 飲みごろ温度:
- 15℃(涼冷え)、35℃(人肌燗)~40℃(ぬる燗)
特別純米酒 本格甘口 山田錦
「特別純米酒 本格甘口 山田錦」は、米麹の優しい甘みと、山田錦のきめ細やかな口当たりを併せ持つ純米酒です。通常の2倍の分量の麹米を使用するとともに、厳選した山田錦を使うことで、上品な甘み・味わいの純米酒に仕上がっています。
「特別純米酒 本格甘口 山田錦」もおすすめの温度は45~50℃です。
- 特別純米酒
- 山田錦100%
- アルコール分:
- 13.5度
- 飲みごろ温度:
- 10℃近辺、45~50℃
純米
「純米」は、純米酒本来の甘み、芳醇な香り、後味のキレの良さが特徴のコクを感じることのできる純米酒です。
燗をつけて飲むことで、甘みと芳醇な香りを豊かに味わうことができます。
「純米」のおすすめの温度は40~45℃です。
まとめ
「ちろり」と「燗徳利」は燗酒をより美味しく楽しみたいときにおすすめの酒器です。
これらの酒器を使って、湯煎で燗をつけることで、まろやかな味わいを感じられる燗酒ができます。手軽に楽しみたい方は、電子レンジを使用しましょう。
燗酒には、純米酒や本醸造酒といったお米の味わいがしっかりと感じられる日本酒が向いています。この記事で紹介した沢の鶴の「特別純米酒 実楽山田錦」「特別純米酒 本格甘口 山田錦」「純米」の3銘柄は、特に燗酒を楽しみたい方におすすめの日本酒です。
1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
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