ビール好き、ワイン好きにおすすめの日本酒は?好みの日本酒の選び方
ビールもワインも日本酒と同じ「醸造酒」というお酒で、味わいや特徴に共通点があります。そのため、ビール好きな方やワイン好きな方にとって、日本酒は相性が良いお酒なのです。今回は、普段はビールやワインを飲んでいる方にもおすすめしたい、日本酒の選び方をご紹介します。
Contents
お好みの日本酒の選び方は?
一口に日本酒といっても、実にさまざまな種類があり、味わいの特徴も銘柄ごとに異なります。
スッキリとした飲み口の日本酒もあれば、芳醇(ほうじゅん)な米の旨味が感じられるタイプ、果実のように華やかな香りの日本酒もあります。
日本酒の魅力のひとつにこうした味わいの多様性がありますが、その反面、あまりにも種類が豊富で、好みの一本に出会うことが難しいと感じる方もいるでしょう。
その場合には、普段から飲んでいるお酒や好みのお酒をヒントに、日本酒を選んでみてはいかがでしょうか。
ビール好きは「喉越し」をチェック
独特の苦味、そして爽快感ある飲み口と喉越しが魅力のビール。
ビール好きな方が日本酒を選ぶ際に注目していただきたいのが、日本酒の「喉越し」です。
ドライな喉越しを好むならスッキリとした日本酒を
今や世界中で販売されているビールの大半を占めるのが、“ピルスナー”と呼ばれるビールです。日本でも、ビールといえばピルスナー。国産のピルスナーは、キリッとした苦味と爽快な喉越しが特徴で、ゴクゴク飲めるビールです。
そんなピルスナータイプのビールが好きな方は、同じくスッキリとした喉越しの日本酒がおすすめです。
具体的には、冷たくひやした本醸造生酒をおすすめします。
本醸造の生酒は、辛口で後味が爽やかなタイプが主流で、スッキリとした喉越しが特徴です。
また、本醸造酒には、醸造アルコールが含まれています。この醸造アルコールのおかげで、スッキリとしたキレのある味わいになります。
余韻の残るビールが好きなら、重厚な旨味のある日本酒を
クラフトビールや黒ビールといった、後味がしっかりと残るビールが好きな方は、熟成タイプの日本酒をおすすめします。
熟成タイプの日本酒は、もともとの日本酒の旨味が時間の経過とともに、奥深く力強い香りとまろやかで重厚な旨味へと変化した日本酒で、ビールに余韻やしっかりとした旨味を求める方にはとても相性が良いでしょう。
ワイン好きは「フルーティー」な香り・味わいを探そう
ワインが好きな方は、香りや味わいを手がかりに日本酒を探すことをおすすめします。
同じワインでも白ワインと赤ワイン、どちらが好きかによっておすすめの日本酒は変わります。
白ワイン好きは華やかでフルーティーな日本酒を
白ワインは、飲みやすさとフルーティーな味わいが魅力ですが、日本酒にも同じようなタイプのお酒があります。それは、吟醸酒や大吟醸酒の生酒です。
吟醸酒や大吟醸酒の最大の魅力は、「吟醸造り」によって造られる「吟醸香」という華やかな香り。リンゴやバナナなどの果実を思わせる、フルーティーな香りを楽しむことができます。
吟醸酒や大吟醸酒の生酒は、香りは華やかですが、飲み口はあっさりとしていて白ワインのように飲みやすいものが多くなります。
また、甘い白ワインがお好みの方には、麹の使用量が多い日本酒がおすすめです。
麹の使用量が多い日本酒は、旨味が凝縮されて、甘みが感じられます。
赤ワイン好きは複雑なコクが楽しめる日本酒を
複雑な味わい、豊かなコクと旨味が魅力の赤ワイン。
日本酒との決定的な違いは、赤ワインの持つ渋味(タンニン)の有無です。
しかし、それを除けば、20℃前後でおいしい重厚な赤ワインに引けを取らない日本酒があります。
具体的には、生酛(きもと)造りの日本酒や純米原酒、純米酒から選ぶと良いでしょう。
昔ながらの製法で造られた生酛(きもと)造りの日本酒は、濃醇な味わいと深いコクが魅力。
味わいの主張が強くどっしりとした赤ワインが好きな方なら、ぜひ試してみてください。
純米原酒は加水調整をしていない濃厚な味わいが魅力の日本酒です。酸とタンニンの複雑なバランスが特徴的な赤ワインが好きな方は、きっと気に入るでしょう。
生酛(きもと)造りの純米原酒は、味の深みでは、赤ワインに引けを取りません。
純米酒は米の旨味が味わえるものが多く、果実味が感じられるライトボディの赤ワインが好きな方におすすめです。
おわりに
今回は、ビール好きな方やワイン好きな方におすすめの、日本酒の選び方をお伝えしました。
ビールやワインは日本酒と同じ醸造酒で、味わいや香りに多くの共通点があります。
普段はビールやワインばかり飲んでいるという方も、好みの日本酒に出会うことができれば、きっとより深く日本酒を知りたくなるのでは。
まずは、自分好みのビールやワインの特徴を手がかりに、お気に入りの日本酒を探してみてください。
1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
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