『米だけの酒』ってどんなお酒?沢の鶴社員に聞いたおすすめの飲み方も紹介!
沢の鶴を代表する日本酒「米だけの酒」。スーパー、ドラッグストアなどでも販売されており、お手に取ったことがある方は多いのではないでしょうか。1998年に発売された「米だけの酒」ですが、永年愛され続けているのには理由があります。
今回は、まだ「米だけの酒」を飲んだことのない方や、すでに愛飲している方にさらに楽しんでいただけるよう、沢の鶴社員に「米だけの酒」についてアンケートを実施。「米だけの酒」の魅力や、おすすめの飲み方などをご紹介します。
Contents
「米だけの酒」とは
「米だけの酒」は、沢の鶴が「ワンランク上のパック酒」として開発した日本酒です。心地よい旨味と軽やかな飲み口が特徴で、毎日の晩酌のおともや、料理に合わせて気軽に楽しんでいただけます。
「米だけの酒」の特徴
「米だけの酒」は、米と米麹、水だけで造られた無添加の純米酒です。
「米だけの酒」3つのこだわりは、
・米と磨きのこだわり
・名水百選(環境省選定)「灘の宮水」仕込み
・「生酛(きもと)」ブレンド
「米だけの酒」が発売されたのは、1998年。添加物の含まれる普通酒がパック酒の主流だったころ、「ワンランク上のパック酒」を目指して開発されました。お米にこだわる沢の鶴だからこそ、毎日の食卓で気軽においしい日本酒を楽しんでほしい、という想いが込められています。
発売当時の「米だけの酒」は、純米酒ではなく普通酒に分類されていました。「三等米以上、麹歩合15%以上」という国税庁が定めた純米酒の基準の一部は満たしていましたが、「精米歩合70%以下」という基準を満たしていなかったからです。
沢の鶴の「米だけの酒」をきっかけに、他社でも同じような酒質の日本酒が追随して発売されました。製造技術の発達により、精米歩合70%以上でも純米酒と名乗ることに遜色ない日本酒が登場している等の理由から、純米酒の規定が見直されるようになり、「精米歩合70%以下」が撤廃されました。
沢の鶴の「米だけの酒」は、パック酒のイメージを変え、米と米麹だけで造った日本酒の純米酒がもっと身近に親しめるきっかけとなった商品なのです。
またお酒の質を決める麹米は、65%まで磨き上げ、飲みやすくおいしいお酒に仕上げました。
名水「灘の宮水」で仕込み、まろやか且つすっきりとした口あたりを実現。お米の旨味を最大限に引き出す伝統的な製法「生酛(きもと)造り」のお酒をブレンドすることで、ふくらみとキレのある味わいに仕上げています。
「米だけの酒」は沢の鶴を代表するロングセラー商品です。飲みやすく、食事とも合わせやすいため老若男女問わずご支持いただいています。
また添加物が含まれていないため、料理酒としてもおすすめ。料理に「米だけの酒」を加えることで、旨味やコクをぐっと引き出してくれます。
「米だけの酒」シリーズ
「米だけの酒」は発売からシリーズ商品の開発を重ね、さまざまな商品を販売しています。
「米だけの酒 糀2倍の純米酒」
その名の通り、糀(こうじ)が2倍以上含まれているため旨味がたっぷりで、糀由来のやさしい甘味が特徴的な純米酒です。アルコール度数を純米酒の平均から30%減となる10.5%に抑え、よりやさしい味わいに。
旨味の素となるアミノ酸は健康に良い栄養素でもあるため、健康を気にされている方や女性にもおすすめです。
「米だけの酒 コクとうまみなのにすっきり」
生酛(きもと)造りで造られた、「生貯蔵」の純米酒です。生酛造りとは、乳酸菌を手作業で育てる製法のこと。時間と手間をかけて育てることで、深みのあるコクと旨味を引き出しています。そして「生貯蔵」製法によりフレッシュな飲み口に仕上げ、「コクとうまみなのにすっきり」心地よい味わいが自慢のお酒です。
- 米だけの酒
- 生貯蔵
- 生酛造り
[沢の鶴]米だけの酒 コクとうまみなのにすっきりパック 900ml
名
コクがあってうまい・後味すっきり。これまでなかった生もと造り・米100%(純米酒)・生貯蔵酒のパック酒。
- アルコール度数:
- 14.5度
「米だけの酒 純米原酒生貯蔵」
生酛(きもと)造りで醸したコクのある純米酒を、しぼった後に一切の加水をせず、生のまま低温貯蔵し、加熱処理後にパックに詰めました。アルコール度数が高くしっかりしたテイストなので、ロックで飲むのもおすすめ。ロックならではのキレと余韻が感じられます。
また、ソーダで割ったりジュースを加えたりと、日本酒カクテルとしてもおいしく楽しめます。
「米だけの酒」のおすすめの飲み方・温度
【冷酒】10~15℃くらいがおすすめ
冷やして飲むなら、10~15℃くらいの「花冷え」がおすすめです。冷蔵庫のドアポケット部分に保存しておき、出してからグラスにゆっくりと注いでいる間に程良い花冷えの温度になります。すっきりと軽やかで口あたりの良い飲み口が楽しめます。
冷蔵庫から出して5~10分くらい経ってから飲むのもおすすめです。果実のような香りがし、滑らかな旨みと心地よい余韻が広がります。
【燗酒】45~50℃くらいがおすすめ
米だけの酒は、お燗にしてもおいしく楽しめる日本酒です。燗にするなら、45~50℃の「上燗」から「熱燗」くらいがおすすめです。あたためることで、よりまろやかでやさしい味わいの「米だけの酒」を味わうことができます。
特に寒い日には50℃ほどの熱燗にして、ゆっくり体を温めながらお米の旨味をじんわりと感じていただきたいです。
「米だけの酒」に合うおすすめの料理
「米だけの酒」は、どんな料理にも合う万能なお酒。
特に、軽い味付けの料理や、素材に甘味のある料理と合わせるとよりおいしくいただけます。ここで、「米だけの酒」にぴったりの料理をご紹介します。
色とりどりの具材を入れた串おでん
「米だけの酒」には、素材の味を引き出したおでんがぴったり。
色とりどりの具材が楽しい、串おでんはいかがでしょうか。
下処理済みの大根、ちくわ、たまご、さつま揚げなどお好きな具材を串に刺して、だし汁でしっかりと煮込むだけ。トマトも、甘味がより引き出されておすすめです。
パック酒で持ち運びがしやすいことから、キャンプのお供にもぴったりの「米だけの酒」。あたたかい串おでんと「米だけの酒」のお燗を味わいながら焚き火を囲んで、贅沢な時間を過ごしてみては。
しいたけのホイル焼き
シンプルにしいたけだけをホイル焼きにして、「米だけの酒」と一緒に素材の味をじっくりと楽しむのもおすすめです。
「米だけの酒」に、しいたけを5分ほど漬けてからホイル焼きにすることで、さらに旨味をプラス。口の中で旨味がじゅわーっと広がり、至福の時を過ごせますよ。
「米だけの酒」は、冷酒でも、お燗でも冷や(常温)でも、どの温度帯でもおいしくいただけます。
沢の鶴社員に聞いた!「米だけの酒」の楽しみ方
沢の鶴の社内でも愛飲している人が多い「米だけの酒」。普段はどのように「米だけの酒」を楽しんでいるのか、沢の鶴の社員51人にアンケートをとってみました。
冷酒?燗酒?それとも?
問1)普段「米だけの酒」をどのように飲みますか?
普段、「米だけの酒」をどのように飲むのか尋ねた結果、「冷や(常温)で飲む」という回答が43%と、全体の4割を占めました。冷酒でも、燗でもなく常温が人気というのは少し意外なのではないでしょうか。
冷や(常温)で飲む理由は、飲みやすさや手軽さのほか、「一番、旨味を感じるから」という意見がありました。
冷酒で飲む派の方は、スッキリとした飲み口が楽しめるという評価が多く、燗酒派は「キレ、旨味がわかりやすい」という意見でした。
さらに全体の25%を占めたのが、「飲まずに料理酒として使う」という意見。
「本格純米酒が手頃な値段で、料理酒に使いやすいパック形式で手に入る為。元々料理酒をつかっていましたが、純米酒を使用した時のお肉の柔らかさ・臭みを取る効果が素晴らしく、料理酒に戻れないです。瓶の日本酒と違い、ゴミ出ししやすい・横にしても保管できるのも良いです。」(20代女性)
「普通の料理酒と比べても味が締まる、旨みが増すため」(30代女性)
「米だけの酒」を料理に活用することで、料理がおいしくなる、旨味が増すといった評価が多くありました。
お酒をあまり飲まないという社員も、「米だけの酒」を料理に入れて使っているようです。
沢の鶴社員がおすすめするペアリングは?
問2)「米だけの酒」に合う料理、つまみなどおすすめのペアリングを教えてください。
「米だけの酒」に合う料理を尋ねたところ、湯豆腐やお刺し身、煮物、イカ焼きといった和食やいわゆる「日本酒のアテ」に人気のラインナップが多く回答がありました。
その中でも
「グラタンや、クリーム系のパスタが意外と良く合う。」(40代男性)
「おでん、豚生姜焼き、刺身のように、飲む温度を変えて幅広いペアリングが可能」(50代男性)
「通常日本酒のおつまみとして想起される刺し身や豆腐などから、カプレーゼやチーズといったイタリアン系、また肉類の煮込み系などといった濃いめの料理にもよく合うと思います。」(20代男性)
「合わないものを見つけることが困難。」(30代男性)
といった意見も。
料理を選ばず、どんなラインナップにも合わせやすい点が社員にも評価されています。
料理に使用するおすすめの方法
問3)「米だけの酒」を料理に使用する際のおすすめの方法があれば教えてください。
回答が多かったのは、煮魚や煮物。煮る前に加えることで魚の臭みを抑え、コクや甘味を引き出してくれます。また、「ご飯を炊く」という意見も目立ちました。
「ご飯を炊く時に、3合にパックのキャップ1杯程度を水に置き換えると甘みと旨味が立ってくる。」(50代女性)
「炊飯器で炊く前に少し米だけの酒を入れると米が粒立ち、米粒もつやつやし旨みが増します」(30代女性)
その他、さすが沢の鶴社員!と感じる、意外な活用方法もご紹介します。
「家庭で鰻を食べるときに少し振りかけてからレンジに入れると身がふっくらすると感じます。」(30代男性)
「餃子の餡に入れると肉の旨味がアップ」(50代男性)
「白ワインの代わりにも使います。パスタ、アクアパッツァなどイタリアンがおすすめです。」(30代女性)
皆さんもぜひ試してみてはいかがでしょうか。
社員だけが知る!?ちょっと変わった「米だけの酒」の飲み方・使い方
問4)その他、ちょっと変わった飲み方や使い方があれば教えてください。
最後に、沢の鶴社員だからこそ知っている、「米だけの酒」の変わった飲み方や使い方を聞いてみました。
「夏場はロックで。」(50代男性)
「容器に移し替え冷凍庫で凍らす」(30代男性)
暑い夏には、ロックやそのまま凍らせるなど、涼しげな飲み方が人気のようです。
さらには、
「グラスに注いで、果物をほうり込む。イチゴがオススメ。」(40代男性)
「ジンジャーエールに割って飲む」(20代男性)
など、アレンジを楽しむ意見も。
「アウトドアで楽しむ『マシュマロ酒。』キャンプ用品のシェラカップにマシュマロを多めに入れ、温度がやや高めの熱燗をゆっくりとかけます。その上からノンシュガーのインスタントカフェオレを適量入れて混ぜれば完成です。日本酒版のカルアミルクのような味わいで、体がとても温まります。」(50代女性)
という意見もありました。マシュマロ酒、キャンプに行った際はぜひ楽しんでみては。
飲む、料理に使う以外の回答では、
「化粧水代わりにしたらしっとりした。」(50代女性)
といった回答もありました。
※肌に直接使用する際は、刺激が強すぎないかを事前に確認し、少量ずつ試してみてください。
アンケートにご協力いただいた沢の鶴社員のみなさん、ありがとうございました!
「米だけの酒」はどこで買える?
「米だけの酒」は、全国のコンビニ、スーパー、ドラッグストアなどで手軽に購入いただけます。ECサイトからも注文できるため、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
沢の鶴の定番・ロングセラー「米だけの酒」の魅力を深掘りしてみました。「米だけの酒」は軽やかな飲み口で料理にも合わせやすく、お手に取りやすい価格の純米酒です。永年基本的な醸造方法は変えていませんが、近年沢の鶴の醸造蔵「瑞宝蔵」が生まれ変わり、醪の発酵がスムーズになったため、米の旨味が一段とアップし、さらに美味しくなりました。
ぜひお好きな温度帯で、お好きな料理に合わせてみてください。
毎日の食卓はもちろん、キャンプでも、気軽においしい純米酒「米だけの酒」を楽しんでくださいね。
1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
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