和食に合う日本酒は?和食と日本酒の特徴を知って晩酌を楽しもう
古くから、和食には日本酒が合わせられていたことから、日本酒と和食は、相性が良い組み合わせです。日本酒にはさまざまな種類があるため、合わせる料理も日本酒の特徴に合わせて選ぶとよりおいしく楽しめます。
そこで今回は、和食と日本酒の特徴や和食に合う日本酒について解説します。
Contents
和食の特徴と日本酒の特徴
和食に合う日本酒を見つけるには、まず和食と日本酒の特徴を知ることが大切です。ここでは、それぞれの特徴について解説します。
和食の特徴
和食の特徴として、海や山の幸などが豊富に使われていることが挙げられます。これは、日本は海や山といった自然に囲まれていることから、それらの食材をふんだんに使うことができるためです。また、日本には四季があることから、季節の移ろいや自然の美しさを感じられる料理が多いのも和食の特徴です。
和食の主食はお米で、主菜や副菜はお米に合うものが多いです。味付けには出汁やしょうゆ、味噌といった調味料が使われていて、発酵食品も多くあります。
日本酒の特徴
日本酒は、米・米麹・水が主な原料です。日本酒のなかには醸造アルコールを添加し、キレのある味わいを楽しめるタイプのものもあります。さらに、日本酒は香りと味わいの特徴から主に4つに分類されます。
薫酒(くんしゅ) | 吟醸酒や大吟醸など。フルーティーで華やかな香り、すっきりとした飲み口が特徴 |
爽酒(そうしゅ) | 香りはおだやかな本醸造酒や生酒が当てはまる。さわやかですっきりとしている |
醇酒(じゅんしゅ) | 純米酒や生酛系など、味わいが濃厚でお米の旨味が味わえる |
熟酒(じゅくしゅ) | 長期熟成させた日本酒で、奥深い濃醇な香りや味わいを楽しめる |
和食と日本酒は相性バッチリ
日本酒と和食は長い歴史の中で、和食に合うお酒・日本酒に合う料理として発展してきました。なにより、日本酒はお米を原料にしているため、お米が主食である和食との相性は抜群です。
また、日本酒は原料を発酵させて造ることから、発酵食品の1つとされています。和食は、しょうゆや味噌といった発酵食品や発酵調味料が多く使われています。
そのため、日本酒は和食の食材と味わい、香りの相性が良いのです。また、和食に料理酒として日本酒を加えることでより調和のとれた味わいを楽しめます。
日本酒の種類から合う和食を選ぼう
よりおいしく日本酒を楽しむなら、タイプに合わせた和食をチョイスするのがおすすめです。ここでは、日本酒の種類や特徴から合う和食をご紹介します。
薫酒(吟醸酒、大吟醸酒)と和食
薫酒は、香りが華やかであることから、濃い味付けの料理は向かないといわれています。そのため、和食のなかでも山菜の天ぷらや、ヒラメの薄造りなど、淡白な味わいの料理と合わせることをおすすめします。
爽酒(本醸造酒、生酒)と和食
爽酒は、香りが控えめで、淡麗なタイプの日本酒です。キレがあり後味がすっきりしていることから、軽い味付けの料理や、素材自体に淡い甘味をもった料理と合わせることができます。和食であれば、冷奴や茶碗蒸し、湯豆腐や焼き魚などが合います。
醇酒(純米酒、生酛系)と和食
お米の旨味を感じられる純米酒や生酛系といった醇酒は、日本酒のなかでも特に和食と相性が良いとされている種類です。比較的どの和食にも合う日本酒ではありますが、コクがありお米の旨味も強いので、ご飯と合う味の濃い料理と相性が良いです。
和食のなかでも、すき焼きや煮物、魚の煮付け、焼き鳥(タレ)などが合います。
熟酒(古酒)と和食
熟酒は、濃醇な香りと甘み・酸味の深い味わいを楽しめるのが特徴です。
そのため、合わせる和食も豚の角煮や、うなぎの蒲焼きなど濃い味付けやとろみのある料理が合います。
日本酒に合う和食レシピとおすすめの日本酒
次に、日本酒に合う和食レシピとおすすめの日本酒銘柄をご紹介します。ぜひ、ペアリングを楽しんでみてください。
ぶりの照り焼き
しょうゆベースのぶりの照り焼きは、日本酒と相性バッチリ。日本酒のお米の旨味とぶりの脂、しょうゆの味付けがマッチし、晩酌を楽しめます。
作り方は、まず、しょうゆ・日本酒・みりんを混ぜて30分ほどぶりを漬けます。フライパンに少量の脂をひいたら、焼き目がつく程度にぶりを焼きます。焼き目がついたら、下漬けで使ったタレをフライパンに入れて弱火で煮詰めます。タレにとろみがついたら完成です。
このレシピに合う沢の鶴の日本酒「100人の唎酒師」
ぶりの照り焼きと日本酒を楽しむなら、「100人の唎酒師」がおすすめです。
純米生原酒「100人の唎酒師」は、しぼった後に一切の加水をしていない原酒ならではの濃醇な味わいと、しぼりたてのフレッシュな香りがポイント。ぶりの脂と濃厚なタレとの相性が良いです。
- 純米生原酒
- 限外ろ過製法
美味しい日本酒を届けたい。100人のきき酒師の物語。
- アルコール度数:
- 18.5度
- 飲みごろ温度:
- 10℃(花冷え)~15℃(涼冷え)、20~25℃(常温)
色とりどり具材の串おでん
日本酒と合わせる料理と聞くと、まずはおでんを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。串おでんは、さまざまな具材を串に刺すことで食べやすくなります。また、おでんの出汁と日本酒を割って飲む「出汁割り」にするのもおすすめです。
串おでんの作り方は、まず好きな材料を食べやすいサイズにカットしましょう。鍋に水とだしをいれたら具材を煮込みます。具材に火が通ったら完成です。
具材は、ちくわやなるとなどの練り物や大根、こんにゃくはもちろん、トマトやブロッコリーを入れるのもおすすめ。トマトは特にだしと相性が良く、加熱することで旨味がアップし、おいしくいただけます。
このレシピに合う沢の鶴の日本酒「米だけの酒」
沢の鶴の「米だけの酒」は、お米・米こうじ・水だけでつくったこだわりの純米酒です。純米酒はおでんとの相性がバッチリ。あつあつのおでんなら、燗酒にして合わせるのもおすすめです。
いなり寿司
日本酒は、いなり寿司とも相性が良いです。いなり寿司のお米の旨味や油揚げの甘じょっぱい味付けが合います。お米を使うことから、純米系のお酒と特に合う料理です。
作り方は、まず油揚げに熱湯をかけて油抜きします。油揚げは、半分にカット。菜箸を油揚げの上に転がし、中を開いて袋状にします。菜箸を転がすことで、開きやすくなります。
広めの鍋にだし汁としょうゆ、砂糖を加え、落し蓋をして10分程度煮詰めます。煮詰め終わったら冷ましておきます。
ご飯は酢飯を作ります。白ごまや刻んだ紅生姜を混ぜると風味がアップしてよりおいしくいただけます。酢飯を作ったら、煮詰めた油揚げに酢飯を詰めて完成です。
いなり寿司の形は、地域によって異なります。俵型が関東地方で、きつねの耳型(三角)が関西地方でよく見られる形です。好きな形にして作ってみてはいかがでしょうか。
このレシピに合う沢の鶴の日本酒「純米吟醸 瑞兆」
沢の鶴の「純米吟醸 瑞兆」は、味吟醸タイプの純米吟醸酒です。どんな料理にも合わせやすく、食中酒に適しています。「純米吟醸 瑞兆」は、甘じょっぱいいなりとも相性が良く、ペアリングを楽しめます。
- 純米吟醸酒
- 食中酒におすすめ
- 飲みきりサイズ
どんな料理にも合う、食中酒に適した味吟醸タイプの純米吟醸酒。
- アルコール度数:
- 13.5度
- 飲みごろ温度:
- 【冷酒】10℃(花冷え)、【燗酒】40℃(ぬる燗)
おわりに
日本酒の種類や特徴に合わせた和食を選ぶことで、ペアリングを楽しむことができます。日本酒と和食は長い歴史の中で、和食に合うお酒・日本酒に合う料理として発展してきました。
日本酒初心者の方は特に、和食と日本酒のペアリングから楽しむことをおすすめします。
1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
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