残った日本酒を大量消費するには?日本酒を消費できるレシピ6選
日本酒がたくさん残っている場合、どのように消費すれば良いのでしょうか。頂きものの日本酒をしまったまま忘れていたり、飲み切れずに残ってしまったり、ということもあるでしょう。日本酒は飲むだけでなく、料理に使うことでおいしく消費することができます。今回は、日本酒を大量消費できるレシピをご紹介します。
Contents
日本酒は料理酒の代用になる
日本酒は、料理酒の代わりとして使用できます。料理酒には、食材の臭みを消す、食材を柔らかくする、料理の風味を引き出す、煮くずれを防ぐなど、さまざまな効果があります。
料理酒には塩が3%ほど含まれており、タイプによっては糖類や調味料、酸味料などが添加されているものもあります。一方、日本酒は米と米麹、水が基本の原料で、一般的な料理酒よりもアミノ酸が多く含まれているため、料理のコクや旨味、香りをしっかりと引き出します。
日本酒と一般的な料理酒の違いについては、こちらのコラムで詳しく記載しています。
日本酒には賞味期限・消費期限はある?
日本酒には、賞味期限・消費期限表示がありません。賞味期限の代わりに、「製造年月」の表示が義務化されていましたが、2023(令和5)年1月1日より任意記載事項に変更となりました。そのため、日本酒によっては製造年月の記載がないものもあります。
日本酒はアルコールの殺菌作用があるため、長期間保存が可能です。基本的には、未開封の場合は、製造月から約1年がおいしく飲める期限と考えると良いでしょう。
しかし、保存状態によっては味わいや香りに変化がある可能性もあります。そのため、できるだけ早く飲み切ることをおすすめします。
なお、開栓(開封)後は酸化して味わいや香りが変化しやすいため、冷蔵庫に保存してできるだけ早く飲み切りましょう。
飲み切るのが難しい場合は、大量消費も可能な料理レシピに挑戦してみませんか。
残った日本酒を大量消費できるレシピ6選
残ってしまった日本酒をおいしく大量消費できるアイデアをご紹介します。
鍋料理
身体がじんわりと温まるお鍋は、日本酒と相性の良い料理です。鍋に日本酒とだし汁を1:1の割合で入れ、野菜や肉、魚介などお好きな具材を入れるだけで簡単においしいお鍋が作れます。カツオ出汁にはイノシン酸、昆布出汁や日本酒にはグルタミン酸が含まれています。異なる旨味成分の相乗効果により旨味が増幅します。
また、ゆずこしょうやポン酢でいただくと、日本酒と出汁の旨味とのコントラストを楽しめますよ。
日本酒とだし汁を合わせるのではなく、だし汁の代わりに日本酒を入れる「常夜鍋」も日本酒の大量消費におすすめです。
炊飯
お米を炊く際、日本酒を少し加えるとツヤがアップしてふっくらとおいしく炊くことができます。また、日本酒に含まれる糖分によってごはんに甘味がプラスされ、消臭効果も期待できます。入れる日本酒の目安は、お米3合に対して大さじ1~2杯程度。
一回の量は少ないですが、毎日の炊飯に取り入れれば大量に日本酒を消費できます。
カレー
子どもや大人まで好きな方が多いカレーも、日本酒を入れるとおいしくなります。水の代わりに日本酒を入れて煮込むと、肉が柔らかくなり、カレーのコク、旨味がアップします。分量は、最初のうちは水の半量程度にして、好みで調整すると良いでしょう。
卵酒
卵、砂糖、日本酒を入れてつくるホットカクテル「卵酒」です。風邪のひきはじめに効果があるとされ、寒い冬におすすめです。作り方は、卵1個に対して砂糖大さじ1~1.5を泡だて器でしっかりと混ぜ合わせます。次に、日本酒150CCを鍋に入れひと煮立ちさせます。卵液に日本酒を少しずつ注ぎ、固まらないように混ぜ合わせたら完成です。アルコールの風味が苦手な方は、しっかりと熱を加えてアルコールを飛ばすようにしましょう。
魚の煮付け
味が決まりにくい魚の煮付けも、日本酒を活用することでおいしく仕上げることができます。ポイントは、下茹でと味付け両方に日本酒を使うことです。水と日本酒1:1の割合で下茹でをして、魚の臭みを取ります。味付けにも日本酒を加えることで、魚の旨味を引き出し、味がしみ込みやすくなります。
豚汁
日本酒の消費には豚汁もおすすめです。豚汁の隠し味として日本酒を入れることで、食材の旨味を引き出し、煮くずれを防ぐ効果があります。いつもの豚汁をワンランクアップさせてみませんか。
料理以外の日本酒大量消費の方法
製造年月日から時間が経っているため、料理に使って良いか悩むという場合は、料理以外で日本酒を大量消費できる方法もあります。
たとえば、日本酒風呂。コップ1杯~3杯程度の日本酒をお風呂に入れることで、身体がじんわりと暖まります。日本酒に含まれている香り成分によってリラックス効果があるほか、アミノ酸による美容効果、代謝アップも期待できるでしょう。
料理に合わせやすく、料理酒としてもおすすめの沢の鶴の純米酒
沢の鶴では、日本酒の主原料である米、水にこだわり、伝統的な製法で米の旨味を最大限に引き出した純米酒を醸造しています。飲み飽きしない味わいの純米酒はさまざまな料理と合わせやすく、食卓を彩ります。また、料理酒としてもっとも向いているのは純米酒です。沢の鶴の純米酒は、料理に活用することで料理のおいしさをより引き立たせることができます。
沢の鶴では、低アルコールの日本酒や飲みやすい味わいの純米酒などを豊富にご用意して、ご自分のスタイルに合わせた日本酒の楽しみ方をご提案しています。
おわりに
日本酒を大量消費するには、料理に日本酒を活用することをおすすめします。日本酒を加えて調理することで、いつもの料理に旨味やコクが増しておいしく仕上げることができます。日本酒を入れているので、もちろん日本酒を飲む際のおとも供としても相性抜群。ぜひ残余った日本酒を無駄にすることなくおいしく消費してみてください。
1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
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※お酒は20歳になってから。お酒は楽しく適量を。飲酒運転は、絶対にやめましょう。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児に悪影響を与えるおそれがあります。
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