中華に日本酒は合う?中華料理に合う日本酒をご紹介
日本酒に合う料理と聞くと、和食が思い浮かぶかもしれません。実は、日本酒にはさまざまな種類があり味わいや香りもそれぞれ違うことから、さまざまな料理に合わせることができます。和食以外にも、中華料理とのペアリングを楽しむことができます。
しかし、ペアリングを楽しむならそれぞれの特徴に合った組み合わせが大切です。
そこで今回は、中華料理に合う日本酒のタイプや日本酒に合うおすすめの中華料理などをご紹介します。
Contents
中華料理と日本酒の特徴
まずは、中華料理と日本酒のそれぞれの特徴を見ていきましょう。
中華料理の特徴
中華料理には、豆板醤や甜麺醤、黒酢などの調味料が多く使われています。強い火力で仕上げる炒め物や蒸し料理が多いのが特徴です。また、以下のように地域によって味付けや使われる食材が異なります。
北京料理…北方民族料理や宮廷料理の伝統を受け継いでいる(北京ダックなど)
広東料理…薄味で素材の旨味を生かしたものが多い(酢豚、ワンタン麺、シュウマイなど)
上海料理…新鮮な魚介類を使用した料理が多い(八宝菜、上海蟹、上海焼きそばなど)
四川料理…寒い地域の料理のため、食欲を促進させたり発汗を促したりする食材が使われている(麻婆豆腐、エビチリ、回鍋肉、チンジャオロースーなど)
中華料理の中でも、広東料理や四川料理は、日本でもおなじみの料理が多くあります。また、日本の中華料理は、日本人の口に合う味にアレンジされていることがあります。
日本酒の特徴
日本酒は、米・米麹・水が主な原料です。日本酒のなかには醸造アルコールを添加し、キレのある味わいを楽しめるタイプのものもあります。さらに、日本酒は香りと味わいの特徴から主に4つに分類されます。
薫酒(くんしゅ) | 吟醸酒や大吟醸など。フルーティーで華やかな香り、すっきりとした飲み口が特徴 |
爽酒(そうしゅ) | 香りはおだやかな本醸造酒や生酒が当てはまる。さわやかですっきりとしている |
醇酒(じゅんしゅ) | 純米酒や生酛系など、味わいが濃厚でお米の旨味が味わえる |
熟酒(じゅくしゅ) | 長期熟成させた日本酒で、奥深い濃醇な香りや味わいを楽しめる |
上記の表のように、日本酒にはさまざまな特徴や個性があります。その個性によって、おすすめの飲用温度や合う料理も異なります。
中華料理と日本酒は合うの?
中華料理で使われる豆板醤や甜麺醤は、発酵された調味料です。日本酒も発酵して造ることから、発酵食品同士で相性はバッチリ。
中華料理は、味の濃い料理はもちろん、素材を生かした料理もあります。料理の種類が幅広いことから、日本酒ともよく合います。
日本酒の特徴から合う中華料理を探そう
上述のとおり、日本酒には、さまざまな特徴や個性があることから合わせる料理もその特徴や個性に合わせることが大切です。ここでは、日本酒の特徴から合う中華料理を解説します。
薫酒(吟醸酒、大吟醸酒)と中華料理
薫酒は、華やかな香りが特徴的な日本酒です。そのため、香りが強い料理は不向きな傾向にあります。中華料理なら、比較的さっぱりした料理と合います。例えば、棒々鶏、八宝菜、春巻などが合うでしょう。
爽酒(本醸造酒、生酒)と中華料理
爽酒である本醸造酒や生酒は、幅広い料理に合わせることができます。特に、比較的脂っこくないやさしい味わいのものが適しています。中華料理なら、シューマイやカニ玉、春雨サラダなどが日本酒に合わせやすいです。
醇酒(純米酒、生酛系)と中華料理
醇酒は、純米酒や生酛系のようなコクのある日本酒を指します。醇酒は、お米の香りや旨味を豊富に感じられるタイプの日本酒です。
お米に合う中華料理なら、醇酒との相性もバッチリ。中華料理独特のピリッとくる唐辛子と山椒の辛みには、どっしりとしたお米の旨味がある醇酒と合います。料理としては、麻婆豆腐や酢豚、焼き餃子などが挙げられます。
熟酒(古酒)と中華料理
重厚な味わいを持つ熟酒タイプの日本酒は、同じく重厚な味付けの料理がぴったり合います。
熟酒独特のスパイシーな味わいと、中華料理の味付けに使われる醤やオイスターソースとの旨味が意外にもばっちり合うのです。例えば、チンジャオロースーや北京ダック、トンポーローなどが当てはまります。
日本酒に合うおすすめの中華料理レシピ
ここでは、日本酒に合うおすすめの中華料理レシピをご紹介します。
カニ缶アレンジシュウマイ
シュウマイにカニ缶を乗せるだけの簡単アレンジレシピです。チルドや冷凍食品のシュウマイで、問題ありません。いつものシュウマイにカニ缶をトッピングするだけで完成!
肉やカニ缶の旨味が日本酒の味わいとマッチ。忙しい日の晩酌におすすめの簡単レシピです。
このレシピに合う沢の鶴の日本酒「100人の唎酒師」
沢の鶴の純米生原酒「100人の唎酒師」は、沢の鶴にいる100人以上の唎酒師による知識や経験が詰まった日本酒です。
しぼった後に一切の加水をしていない原酒ならではの濃醇な味わいと、しぼりたてのフレッシュな香り・味わいが楽しめます。このフレッシュな味わいが肉の旨味を引き立ててくれます。ぜひ、カニ缶アレンジシュウマイを合わせて楽しんでみてください。
- 純米生原酒
- 限外ろ過製法
美味しい日本酒を届けたい。100人のきき酒師の物語。
- アルコール度数:
- 18.5度
- 飲みごろ温度:
- 10℃(花冷え)~15℃(涼冷え)、20~25℃(常温)
チンジャオロースー
ご飯のおかずにぴったりなチンジャオロースーは、お米で造られた日本酒と相性バッチリ!
作り方は、まず牛肉を細切りにしてから、日本酒・しょうゆ・片栗粉を絡めておきます。ピーマン・たけのこも、牛肉と同じように細くカットします。
次にフライパンに油を熱し、牛肉を炒めます。牛肉の色が変わってきたら、ピーマンとたけのこを入れて炒めて火を通します。最後に、しょうゆとオイスターソース、砂糖、日本酒を加えて、強火で炒めたら完成です。
このレシピに合う沢の鶴の日本酒「米だけの酒」
沢の鶴の「米だけの酒」は、醸造アルコールや糖類、酸味料を一切使っていない、米100%の無添加の純米酒です。米、米麹、水だけで造っているため、お米の旨味がダイレクトに伝わってきます。お米の豊かな香りや味わいを楽しめることから、ごはんと合うチンジャオロースーとも美味しく合わせられます。
中華風鶏ショウガ粥
体が温まる 中華風のおかゆと一緒に、日本酒を楽しむのもおすすめです。お米の旨味や香りを楽しみながら、晩酌してみてはいかがでしょうか。
作り方は、まずショウガの皮をむいて、千切りにします。鍋に鶏むね肉と日本酒、ねぎ、ショウガ、水を加えて煮立たせます。鶏肉を一度取り出したら、ごはんを入れて少し煮ます。取り出した鶏肉は粗熱が取れたらさいて、黒こしょうと鶏ガラスープで味付けをしておきます。
鍋のごはんがやわらかくなったら、ごま油と塩・こしょうを入れて混ぜます。おかゆを器に盛り付けて鶏肉と千切りにしたショウガをのせて完成です。
このレシピに合う沢の鶴の日本酒「純米酒 山田錦」
沢の鶴の「純米酒 山田錦」は、名前のとおり酒造好適米である山田錦を使用しています。その素材の良さが生きていて、お米の旨味をたっぷりと感じられます。
中華粥と合わせることで、お互いの旨味が引き立ち晩酌を楽しむことができます。
まとめ
日本酒はさまざまな種類があり、香りや味わいもそれぞれ異なります。そのため、合う料理も幅が広く、地域によって味付けが異なる中華料理にも合います。よりおいしく楽しむには、日本酒の特徴や中華料理の特徴に合わせてペアリングすることが大切です。
1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
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