初心者におすすめな日本酒5選!飲みやすい日本酒の選び方や飲み方も解説!
日本酒をあまり飲んだことがないという方のなかには、「日本酒は飲みづらい」と思っている方がいるかもしれません。今回は、日本酒初心者におすすめしたい、日本酒の選び方をお伝えします。また、飲みやすさがアップする日本酒の楽しみ方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
Contents
日本酒の種類
まず日本酒は、「特定名称酒」と「普通酒」の2つに分けられます。さらに特定名称酒はお米の精米歩合や原料によって、純米酒系・本醸造酒系の2種類に分類されます。
純米酒系
純米酒は米、米麹と水を原料にして造られた日本酒です。醸造アルコールが一切添加されていないので、米本来の旨味やコク深さ、ふくよかな香りをしっかりと楽しめます。また、純米酒の中でも特別な要件を満たすものは「特別純米酒」、精米歩合60%以下の米を使った「純米吟醸酒」、精米歩合50%以下の米を使った「純米大吟醸酒」、があり、異なる香りと味わいが感じられます。
本醸造酒系
本醸造酒は、精米歩合70%以下の米や米麴、水、醸造アルコールを原料にして造られた日本酒です。また、精米歩合60%以下のものは「特別本醸造酒」となります。本醸造酒で使用される醸造アルコールは、米の総重量の10%を超えないようにと決められています。
また、精米歩合の違いにより、「吟醸酒」や「大吟醸酒」もあり、純米酒系よりもスッキリとした味わいが特徴です。
飲みやすい日本酒の選び方
一口に日本酒といっても、日本酒には実に数多くの種類があります。それだけに、どのタイプの日本酒が飲みやすいのか、分かりにくいのも事実です。そのため、「日本酒はとっつきにくい」と感じてしまう方もいるのではないでしょうか。
日本酒は、味わいの目安となる指標を見ることで飲みやすいものを判断することができます。
その指標は、ラベルから読み取ることが可能です。ラベルには、原材料名や精米歩合、製造時期、保存または飲用上の注意点、アルコール分や清酒であること、内容量が記載されています。これらは、表示が義務付けられている項目・または任意の項目があります。
ここでは、飲みやすい日本酒を見極めるためのラベルの見方をご紹介します。ただし、各蔵や商品によって表示の仕方が異なるため、沢の鶴の一例を見ていきましょう。
精米歩合
精米歩合は、日本酒を造る際に使用した米をどの程度まで磨いたのかが分かる数値です。一般的に精米歩合が高い(数字が小さい)日本酒の方が、雑味の少ないクリアな味わいになります。数値が低い(数字が大きい)日本酒は、コクを感じられる芳醇なものが多いです。
なお、特定名称酒には精米歩合の表示が義務付けられています。
日本酒度
日本酒度は、辛口と甘口を見極める指標で、任意で表記する項目です。
水の比重をゼロとし、日本酒の比重はいくつなのかを数値化しているもので、糖分が多いと水よりも重くなり、数値はマイナスになります。糖分が少ない場合は、水よりも軽くなり、プラスになるのです。
そのため、日本酒度の数値がプラスになるほど辛口になり、マイナスの数値が大きくなると糖度が高く甘口となります。
日本酒度の平均は0.0から+5.0といわれており、0よりもマイナスであれば甘口、+5よりも数値が大きい場合は辛口の日本酒と考えて良いでしょう。
日本酒の甘さ・辛さは、酸度とのバランスやアルコール度数、または個人の感じ方によって異なることもあります。そのため、日本酒度は甘辛さを確実に判断するものではなく、あくまでも目安となります。
酸度
酸度も任意で表記する項目で、日本酒に含まれる酸の量を数値化したものです。
日本酒の酸度は0.5~3.0に収まるといわれていて、平均は1.0~2.0です。数値が高ければ酸っぱいというわけではなく、酸度が高いほどキレのある辛口の味わいになります。
ただし、酸度も日本酒の味わいを決定づけることはできないため、あくまでも目安として考えましょう。
アミノ酸度
アミノ酸度とは、日本酒に含まれているアミノ酸量を示したもの。任意で表記されています。
アミノ酸は、旨味やコクを感じられる成分です。アミノ酸が多ければ多いほど、濃厚さや旨味、コクを感じられます。逆にアミノ酸度が低いと、スッキリとした淡麗な味わいになります。こちらも酸度と同様に目安ではありますが、アミノ酸が高いと甘口で、低い場合は辛口といえます。
甘辛度
日本酒度と酸度から算出した「甘辛度」という指標もあります。この甘辛度は表示が義務付けられているわけではないため、表記されていない商品もあります。
甘辛度は、「{193593÷(1443+日本酒度)}-(1.16×酸度)-132.57」という式から算出されており、数値が高いほど甘口で、低いほど辛口とされます。
アルコール分
アルコール分は、表示が義務付けられているため、必ずラベルに表記されています。一般的な日本酒のアルコール度数は15度前後です。最近は10度程におさえた、初心者の方でも飲みやすい日本酒も販売されています。
日本酒初心者におすすめなのは?
それでは、具体的にはどう飲みやすいお酒を選べば良いのでしょうか。
ここでは、普段あまり日本酒を飲まない方にもおすすめしたい、日本酒の種類をご紹介します。
甘口の純米酒
日本酒をあまり飲まないという方にもおすすめできるのが、純米酒です。純米酒は、米と米麹、水だけで造られている日本酒で、米のふくよかな香りと旨味をダイレクトに味わうことができます。
特に甘口の純米酒は口あたりがやさしく飲みやすいため、普段甘いカクテルなどを飲むことが多い方や、日本酒の辛口が苦手という方におすすめです。日本酒度でいえば、マイナス(-)のついている日本酒は甘口に分類されます。
甘辛度が中口の純米吟醸酒
次におすすめしたいのは、甘辛度が中口の純米吟醸酒。日本酒の甘辛の感じ方は、酸とアミノ酸のバランスや、個人の味覚によっても変わってきますが、日本酒度±0.0~+2.0ぐらいを目安に選んでみてください。
純米吟醸酒は、精米歩合60%以下の米を原料として使い、低温で長期間発酵させて造られた日本酒です。「吟醸香」と呼ばれる、華やかでフルーティーな香りが特徴です。味わいは芳醇かつキレのあるタイプが多く、バランスの良い日本酒といえるため、初心者の方にも飲みやすいのではないでしょうか。
フルーティーな香り・味わいの日本酒
日本酒には、まるで果実のようなフルーティーな香り・味わいのものもあります。
フルーティーな日本酒は雑味がなく香り高いことから、飲みやすいものが多くなっています。日本酒初心者の方でも楽しみやすいのではないでしょうか。
吟醸系の日本酒はフルーティーなものが多くあります。特に純米吟醸酒は口あたりがマイルドなこともあり、飲みやすいでしょう。
アルコール度数が低めの日本酒
普段アルコール度数の低いお酒やカクテルを飲むことが多いという方にも試していただきたいのが、アルコール度数が10度前後の低アルコールの日本酒です。
飲み口がスッキリとしていてアルコールならではの香りや苦味が少なく、日本酒になじみがないという方も抵抗なく楽しむことができます。
日本酒初心者におすすめしたい飲み方
さらに、飲み方を工夫することで、日本酒は一気に飲みやすさが増すお酒です。
ソーダで割る
日本酒は、ストレートで飲むのが一般的だと思うかもしれません。実は、割って飲んでも楽しむことができるのです。ソーダで割って飲むと、炭酸のスッキリとした後味がアルコールの香りや苦味を和らげるため、ぐっと飲みやすくなります。
ソーダと日本酒の割合は1:1がおすすめです。日本酒はアルコール度数が15度程。ハイボールで使用するウィスキーは40度程なのでソーダを多く入れますが、日本酒の場合は1:1で割ってもおいしく飲むことができます。
オン・ザ・ロックを試してみる
「日本酒に氷を入れてはいけない」。そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。しかし最近では、人気の飲み方のひとつとなっているのが日本酒のオン・ザ・ロックです。
日本酒に氷を入れると、温度が下がりスッキリとした味わいになり、後味も爽やかになります。また、徐々に氷が溶けることでアルコール度数が下がり、まろやかで初心者にも飲みやすい飲み口に変化していきます。
また、柑橘系の果実を数滴搾って風味付けすると、飲みやすくなります。
アレンジしてみる
日本酒をカクテルのベースとしてアレンジすることもできます。日本酒をそのまま飲むとアルコールを感じやすいという方でも、カクテルにすることで飲みやすくなり、おいしく楽しめることができますよ。
日本酒初心者の方は日本酒とライムジュースを合わせた、さっぱりとしたサムライ・ロックがおすすめです。他にも果実ジュースや乳酸飲料など、自宅で手軽に楽しめるカクテルや女性に人気なカクテルがあるので、さまざまなアレンジに挑戦してみてください。
日本酒のカクテルレシピはこちらから
料理に合わせてみる
日本酒は、料理と合わせることでより魅力が発揮されるお酒です。日本酒の主原料は米ですので、白飯に合う料理全般との相性が良いことで知られています。ただ、日本酒は種類によって香味が違うため、マッチする料理も異なります。日本酒の特徴にマッチした料理と合わせることで、お酒も料理もいっそう楽しむことができます。米と水で造られている純米酒は、お米に合う料理全般にマッチします。お米の旨味が凝縮されているため、白飯と同様に味付けがしっかりしている料理との相性が抜群です。
吟醸酒は「吟醸香」と呼ばれるフルーティーな香りがあるため、濃い味付けの料理よりも、素材の味を活かしたあっさりとした味付けの料理とマッチします。
本醸造酒は香りが控えめでスッキリとした辛口の日本酒なのでさまざまな料理と合います。あっさりとした料理から味付けが濃い料理まで幅広く楽しめますよ。
そのまま飲むと少し強いと感じる場合でも、料理と一緒に味わうことで、角が取れてまるみのある味わいになったり、料理がよりおいしく感じたりと、口の中でうれしい相乗効果があらわれるのです。
日本酒と料理を合わせることで、これまで知ることのできなかった日本酒の魅力に気づくことができるかもしれません。
初心者におすすめな沢の鶴の日本酒5選!
ここからは、日本酒初心者の方におすすめしたい沢の鶴の日本酒を5選ご紹介します。
SHUSHU Light(シュシュライト)
沢の鶴の中でも最も飲みやすい日本酒が「SHUSHU Light」です。日本酒をもっとカジュアルに楽しんでいただきたいという想いから、多くの方が手に取りやすいデザインでボトルのまま飲むことができます。フルーティーな香りと軽やかな口当たりの純米酒で、アルコール度数は8.5度と、日本酒初心者の方や女性の方でも飲みやすいのが特徴です。食中酒としても楽しめます。
- 純米酒
- 初心者におすすめ
- 飲みきりサイズ
[沢の鶴]SHUSHU Light(シュシュライト)180ml
手に取りやすい軽やかなボトルデザイン、フルーティーな香りとやさしい甘さ、心地よいアルコール感(8.5%)を実現しました。
- アルコール度数:
- 8.5度
- 飲みごろ温度:
- 10℃(花冷え)
たまには酔いたい夜もある
「たまには酔いたい夜もある」は、毎日仕事や家事で忙しい方へのご褒美として、一息つく日のための日本酒です。17.5度と度数が高いため、初心者の方は割って飲むのがおすすめです。お米の味をしっかりと感じられる純米原酒なので、紅茶や乳酸飲料、果実ジュースなどお好きな飲み物と割ってもお米の旨味やコクを楽しむことができます。
純米吟醸 瑞兆
酒造好適米「山田錦」を100%使用しており、山田錦の特徴であるコク深い味わいときめ細やかな口あたりを活かした純米吟醸酒です。口中に含むと吟醸のフルーティーな香味が広がります。素材の味を活かしたさまざまな料理と合うため、食前酒にも食中酒にも適した純米吟醸酒です。
- 純米吟醸酒
- 食中酒におすすめ
- 飲みきりサイズ
どんな料理にも合う、食中酒に適した味吟醸タイプの純米吟醸酒。
- アルコール度数:
- 13.5度
- 飲みごろ温度:
- 【冷酒】10℃(花冷え)、【燗酒】40℃(ぬる燗)
特別純米酒 本格甘口 山田錦
酒造好適米「山田錦」を原料として使用している特別純米酒です。麹米を2倍以上使用することで旨味が贅沢に凝縮され、重厚感溢れる甘味のある味わいを感じられます。味付けがしっかりとしている料理との相性が抜群で、和食、洋食、中華問わず幅広いジャンルの料理とマッチします。
- 特別純米酒
- 山田錦使用
「麹」由来の優しい甘みと「山田錦」特有のきめ細やかな口当たりを兼ね備えた特別純米酒。
- アルコール度数:
- 13.5度
- 飲みごろ温度:
- 10℃(花冷え)、45℃~50℃(上燗)
整酒(トトノイサケ)
整酒(トトノイサケ)は、ふんわり酔える、やさしい純米酒です。
アルコール度数10%で、梨のような穏やかな香りとほのかな甘みが、ほっと一息つきたいあなたの心も体も癒して整える、そんなお酒です。
- 純米酒
- アルコール低め
今日は「ととのう」。ふんわり酔える やさしいお酒。心と身体やすらぐ純米酒
- アルコール度数:
- 10度
- 飲みごろ温度:
- 【冷酒】10℃(花冷え)、【燗酒】35℃(人肌燗)
おわりに
今回は、これまで
あまり日本酒に触れてこなかった方や、日本酒に抵抗がある方にもおすすめしたい、日本酒の選び方や楽しみ方をお伝えしました。
日本酒と一口にいっても、さまざまな種類があり、それぞれに特徴や魅力があります。ペアリングする料理やアレンジの仕方によってもまた違った味わいを楽しむことができるので、自分に合った飲み方を見つけるとより日本酒を好きになれるでしょう。
まずは飲みやすい日本酒に出会って、日本酒を知ることから始めてみてくださいね。
1717年(享保二年)、灘の西郷で米屋の副業としてスタートした沢の鶴の酒造り。「米を生かし、米を吟味し、米にこだわる」酒造りは創業から300年以上も続く伝統です。
これまでにモンドセレクション世界酒類コンクールにて数々の賞を受賞。2007年には10年間連続で最高品質の商品を生産してきた企業に授与される最高栄誉賞(THE CRYSTAL PRESTIGE AWARD)も受賞するなど、日本酒業界において数々の功績を残しています。
沢の鶴はこれからも日本酒文化を大切にしながら、みなさまの毎日の食事がもっと美味しくなるお酒造りを続けていくと共に、このWEBメディア『酒みづき』を通して、より多くの方々に日本酒の美味しさや楽しみ方に関する情報をお届けしてまいります。
沢の鶴コーポレートサイトはこちら
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※お酒は20歳になってから。お酒は楽しく適量を。飲酒運転は、絶対にやめましょう。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児に悪影響を与えるおそれがあります。
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